2007/7/13 18・00〜 紀伊国屋サザンシアター /地人会
つまり戯曲セミナーの今度の講師様の作で、講義に使うので観るように、と。 ありがたくも割引だから、と。
他の講師の方々には良識があって、よかったです。
そういうふうに観たわけですので、戯曲について。
(同セミナーの人も読むのに、ここで毒を吐いていいのか? でも言い散らしておかないと、わたしはおとなしく講義をうけられそうにないから。 勘弁!)
どーだ、すごいだろう。 文句あるか? と言っています。 戯曲が。 すごいです。 完璧です。 文句、ありません。 切実な気持ちになりました。
計算された作為が見え見えでも、
ヒロインの造形が、オンナをなめんじゃねーってほどの美化のされようでも(これをスッパリ演じてしまう竹下さんは、なかなかしたたかな女優さんです)、
時代のお勉強をされたのはわかりますが、事件の羅列、羅列にはちょっと、と思っても、
マンハッタンなのに、出てくるのは日本人と日系人と片言日本語の中国人(つまり全部イエロー)でちっともNYっぽくなくっても、
で、その煙突の先はどうなってんですか?と思っても、
そんなことはきっと些細なことなんでしょう。
昔むかし、
劇作を再開したとき(わたしも度々、筆を折るな〜)に応募したささやかな賞で、篠原さんに講評していただいたことがある。
出ハケの技術を褒めてもらって、だけど斉藤憐さんだったらもっとね、と言われて、
そのときはわからなかったけれど、
今の戯曲界ではたぶん、この長老のスタンスがひとつの理想とされているようだ。
が、
自分という人間をもっと磨こうと思ったのだった。
作品には、人柄が投影されてしまうのね。