ボラ先の図書室の破棄本として拾ってきたのは、あさのあつこさんの初期の作品。『バッテリー』しか読んでないので、少女を主人公にした文章に興味があったし。
『あかね色の風』の透子は 『バッテリー』の巧の原型でもあるそうです。
そして。
『ラブ・レター』を読みながら、わたしは遠い記憶を引っかかれるのを感じた。女友だちがまっすぐ前を向いて発言をする、その横顔を見掘れる主人公。
そうだそうだ。
思い出したのは、これ。
確か中学生だったわたしが背伸びして読んだのだから、少し年上のあさのさんが読んでいないわけがない。と思う。
主人公が、思い出をたどりながら、ただ死んでいくだけの話。だったと記憶している。そんな反戦小説。
母から「エス」という言葉を習った。
あさのさんの作品ではそんな感じはほぼなかったけどね。もう一度、読みたくなり、『れくいえむ』の古本を買った。
そういえば、
その前に時間をかけて読んでた(忙しかったのと、とっつきが悪かったのとで)のは、
これは、似て非なるおはなし。女子ふたりの関係性をさぐりながら、読む。最後の急展開が、ね。突拍子もないのに、現実的な共感できるというw
わたしは、女友だちに強烈にあこがれた経験がないので、自己否定ももっと屈折してたし、
なのである意味、未知の世界なのかもしれないわね。