あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

靴がない

……って書いて、
陽水さんの「傘がない」をイメージしてくれる人はどれくらいいるのだろうな。
日々、常識とか価値観の年代差に くらくらすることが多いゆえ、最近はちょっと気弱。

わたしのわがままで、今日はワークショップをしてもらう。
遅刻するわけにはいかないとアタフタする中、ダンスシューズが失せている。かくして

それよりも、それよりも今日の問題は……靴がない

とブツクサいいながら、汗をかく。 みつからないまま、タイムアウト
厚手の靴下でいいかぁ?

でもね、ワークショップ始まって5分で
「あげんさん、はだしはだし! 床を感じて」とぶみさんに言われた。
……そうなんだぁ……

 

今日の講師は、ぶみさんと、そのあとにちょーふが少し。
メンツはもうひとり、初めてお会いする女優さん、トミーさん。 (出演交渉の候補/かっかわゆし♡)
ごめんなさい。
人が集まりませんでした。

その分、恥ずかしげもなく、みっちりと。 こんなこんな素人なわたしが、たっぷりと。
体験!

つくづくできない肉体を実感。 (いいんだい! わたしは劇作家で役者じゃないんだいっ! ……ぐすん)
わたしの筋肉はこんにゃくです。 支え……られない!
教えるぶみさんの指示が的確なので、どの筋肉を使うかはわかる。 けど、ぐにゃぐにゃ。
キープ!ができない。  
体力も意識も息も、他の方々の1/3も持続しません。 
相手の顔を見ると思わずテレて、素に戻ります。
すぐに疲れて、集中力がキレる。
でもねえ、でもねえ、超楽しい〜!
自分の奥の方に耳を傾ける感覚。 
相手の存在を空間の中に(ちょっとだけだが)感じるということ。

わたしにとって肉体との向き合い方の入り口が、やっぱりキムさんだからなのか。
初心者ゆえか。
わたしの本質、好みなのか。
自分と向き合うと、抽象概念とか感情とかのほうが汲み取りやすく、
具体的な動作とか設定とか現実的な再現にはなりづらい。
(という書き方をすると。 「いや、自分は全然違うから」とキムさんに突っ込まれるんだろうなあ)

そして、「一緒にいる/やる」ことって大切だなあと思う。
ぶみさんとちょーふが一緒に立っている空間が。
ひとつのニュアンスとなって、ちょっとだけ見えた。 わぁ、これをもっと、膨らませないでどうする!

わたしとちょーふとの距離が、ちょっと違ってきた……気もする。
(ん? ぶみさんとは変わんないのは、フリンジでの共有空間のせい?)

あと、役者さんを尊敬できることは、作家にはかなり大切だと思うの。
自分が汗を書いて、不自由を実感すると、ホンットに尊敬するもの。 すごいなっと素直に思う。
初対面で、23歳のトミーさんに対してさえ。 あっというまにファンになれる。
かの女が、わたしの書く言葉を、どんなふうにカラダに落としてくれるのかな?って。

 

                  [E:sun]

          ___ [E:yacht]_____________ __________ ________________
               --− −-_-−= −-_--−----  = -−

 

今、わたしのテキストは第一稿を経て、
2回ほど違うキャストでリーディングしてもらって。
(うち1回は自分でもひと役を読んだら、意識の流れが実に無茶でご都合主義だと思い知らされ)  
その後、いろんな人にいろいろ。 特に育には、じっくりと根本から指摘されて。
設定から組みなおしているのだけれど、(後半は割とおもしろがってもらえてる!)

実際の役者さんを肌で感じると、書きたい部分が変わってくる!
(頭の中だけで書いてても、かえちゃんにこの台詞をこんなふうに!とかって、刺激されてたけどね)

わくわくするの。 こんなに幸せでいいのかなぁって、わくわくする。
自分ひとりでは開けなかったドアが、次々と現れ、開かれていく感じ。

そしてみんなが、
こんにゃく筋肉でふにゃほにゃしているわたしを、
見ちゃられないっ!とばかりに、手を貸してくれるという、ヨロコビ!

 

       [E:night]

          [E:wine]       [E:birthday]   [E:wine][E:present]  

 

かえちゃんとは、
かの女の芝居のちらしを作らせてもらうことで、いろいろと楽しみ。
かえちゃん、いいなぁ。 好きだなぁと思う。
主張する部分、細かいところまで妥協しない部分と、見切りをつけて引き上げる部分。
「たぶん無理を言うと思うけれど、とりあえず黙って全部聞いて!」とイメージを語られたとき、
それ無理だよ!が実は答えだったんだけれど。
わたしは敢えて、わかった。 考えるから時間くれる?と返事する。
そしたらちゃんと、抜け道ってアイディアは降ってきて。

(んで、デザイン代は?と言われて、代わりにお稽古を見せて!という物々交換ぶりです 6^o^)

一緒にいる/やる ことは大切だよねえ……。
大勢の人の手を取って、ぶんぶんと振り回したい気分です!

どうぞ、よろしくねっ!