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あとりえあげん

世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。 HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。 HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

夜道に迷う

朝、まゆに会うなり「何時まで起きているんですか」と言われる。
そうか、mixi経由だと投稿時間が表示されるんだね。
って、朝から長文の投稿をちゃんと読んでるまゆも、どうかと思う。

会社の帰り際のラジオから、止まっていた田園都市線が15分前に復旧しました。とか流れていた気がしたのだが。
おー、エライね。わたしの帰りに合わせて動き出したか。ナンテ笑っていたのに。
三越前のホーム中ほどまで歩いて、未だ運転を見合わせていることに気付く。 というか、周囲の人たちもきょとんとしてるし、「また」止まったのか?
改札口で、振り替えチケットをにぎった駅員くんの対応が要領を得ず、もういいやと、踵を返したわたしに「止まってるの?」と尋ねるオジサンの声がした。 「止まってますよ!」と投げて、銀座線に向かう。 
(わたしはこういう細かいのが苦手で。 きちんと並んで振り替えチケットをもらうよりも、自前で払ってでも とっとと 電車に乗ってしまいたい)

そうでなくてもお買い物するぎりぎりの時間だったので諦めていたのだが、渋谷で銀座線を降りると目の前が伊東屋。 お、まだ閉店していない。
昨日のブログに書いたリストとその他を、購入。 

久しぶりに歩いて帰っちゃおうかなー、と。
間違いは
道玄坂を登ってて、ショートカットできるのかな?と東急本店脇まで足を伸ばしたことだった。
なんでそう感じたのかというと、わたしがオバカさんだったからとしか、いいようないけれど。
丸山町? あれ、ヤバクない?246はあっちだよなあと思いながら、それでも呑気に前へと進む。 ホラ、この辺ってさすがに、路地に入るのためらわれるじゃない。 とりあえず大通りまでネって歩くうち。
松涛? あれ、まずいじゃん〜と思いながら、なおも てこてこ と前に歩き続ける。

先に言っておくと、渋谷は駅を中心に「放射線状」に道がのびている。 なので1本外れると歩くほどに目的地から遠ざかる。 その放射線は世田谷区にまで延びていて、だから世田谷区の路線は非常に使いづらい妙なコトになっているのね。

でもねえ。 なんか、知らない風景がスゴク楽しかったの。
ブーツをカツカツさせながら、風を切って歩いていること自体も。

さすがに、ここはどこ?状態になったので、
すれ違った自転車のおまわりさんに 道に迷いましたぁと申告する。
246はどっちですか? あっちですね。 わあ、反対に向かっていたんだぁ。 246のどっち方面に行きたいんですか? サンヂャ! ああ、じゃあねえ。 ここを行ってくだってのぼって。 ああ! ごめん、なんて説明すればいいのかなあ。 えー、あーしてこーして。
わたしは笑い出し。 まあつまり、だいたいあっちの方ねと話を打ち切り、礼を言う。
この、教わった道が。 
間違いじゃないけれど。 わたしの行きたい三軒茶屋エリアじゃなかったんだ……。 わたしの家は「若林交差点」の近くなのに。 おまわりさんが指差した方は世田谷線の「若林駅」だったってことで。 

でもねえ。 楽しい。
ささやかな おとなの冒険って感じ?
小さくておしゃれっぽい呑み屋さんがいっぱいある。
かみじん、という旧い知り合いが、この辺に店を出しているはずなんだっけか? もっと東の方?(だから自分の居場所がわかってないんだって) 
こんなお店かなあ。 みほさんにもっとちゃんと聞いておけばよかった。 (だから全然、違う方向かもしれないんだって)

駒場東大前駅はこっちという矢印の看板を見た途端、
糸が切れて、渋谷に戻るタクシーを拾いUターンしてもらいました。
「あのう、で、わたしは今どこにいるんです?」 とナビを覗いて。
はうううう。 歩いて帰るのちょっと無理!地域まで、迷い込んでました。
ほんのちょっとの角度の差、だったんだけれどなあ。

しかも。 「電車、復旧したようですよ」 うああ、わたし、超おばかじゃん! 

大変でしたねえ、と、初老のタクシー運転手さん。
ううん、なんか楽しかったし。と言うと、ほわと微笑されて。
そのわたしたちの前を横切る世田谷線。 ぱんぱんに人が乗っている!
「見ましたかっ?」 運転手さん、興奮。 「あの電車にあんなにいっぱい!人が乗っているのって、初めて見ましたっ」 
ほんとねえ。 今度はわたしが、微笑。

あんなに元気に歩き続けていたのに。 ぬくぬくとタクシーに乗ってしまうと。
降りたあとは、もう。
夜の風は耐えられないほど冷たくて。 足の底が痛い〜。 もう歩きたくない〜。

へとへと と部屋に帰り着く。 ただいま。
朝、見送ってくれたままの様子で、部屋はやさしくわたしを待っていた。