あとりえあげん

世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。 HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

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「セルロイド」を観た

             2007/2/11 14・00〜  ザ・スズナリ   /THE・ガジラ

当日券でした。 後ろの端っこの席でした。 
そして……だから……なんと……ずっと……、
作・演出家が、わたしの真後ろに座ってましたぁ♡  
きゃん♡ ときめく、ときめく。
感情的に言えば、憧れの先輩(?)が近いンでしょうか。
意味もなく、固くなってうつむくワタシ。 てはははっ。
ああ、もっとちゃんとオシャレしてくればよかった、とか。 観ているときは舞台に引き込まれていたけれど、帰りの電車の中で、ふと通り過ぎた視線を思い出して、ああああああっと、急にばくばくしてきたり。

1幕、2時間ぶっ続け、3方が完全に閉じられた空間に、4人の役者が……。
きらめきゆらめき続ける照明、溢れんばかりの白いゴミ袋の山と、縛った新聞紙の束と、冷蔵庫と、段ボール箱と……。 (そして終幕で。 こんなに冷蔵庫にぞっとしたのは初めて!)

暴力。 肉体の、言葉の。 
4人がどんどん、自分の血にまみれ、恥にまみれ、居直り、現実だと信じていたものを裏返していく。

ノーメークの岡まゆみさんがあのビロードの声で、がなり、叫び、罵る。 エラクかっこいい! 声が!
母親の、女の、人間の身勝手さ。 ひどい役なんだけれどね。 作者は女をこんな風に分析してるのかと思うと、ぞっとするけれど、スゴイ。

そして全編、暴力的に無機的に無慈悲に作風を貫いているのに、最後の詰めで、不似合いに(いらないんじゃない、それ?といいたくなるほど)かすかに、ロマンティックな言葉が語られる。
欠点っていいね。 
このかすかな ひび が。

 

うん。
親の身勝手が、子どもの精神をひずませたとしても、親は気付かず自分は正当だと思っている。 正当だと、信じずにはいられない。
自分が今、書きたいなぁと思っている世界に通じていたので、観にいきました。