「ベルリン・天使の詩」をDVDで観ていたら、ちょろっと出てくるライブハウスのボーカルがアンニュイでステキだった。
エンディングのタイトルロールで名まえをチェック。
後日、タワー・レコーズへ。
(余談だけれど、日々、会社で宣言。 帰りにタワ・レコによってCDを買うのが目標!(=9時過ぎには会社を出る! それまでには作業を切り上げる!)
たぶんかなりマイナーなバンドだと思うのだけれど、ロングセラーの映画に印象的に出てくるんだもの。 ……あ、あったっ! 2枚も……。
………………。 (棒立ち)
CDを取り落としそうになった。 状況を考えて、ジャケットにあるシンプルな横顔はNick以外であるわけがない。 どう考えたって。 マジ? えっと。 一度戻そう。 わーん、ショック!
おサルさんじゃないかぁ、Nick Cave……。
映画監督のあんなこんな演出に騙されたぁ。 くすん。
確かに、映画の中ではすだれのような前髪だったよ。
フロアで日本の女の子の二人連れが「頑張って来てよかったね」「うん」なんてつぶやくから、すっかり実力派というよりもお耽美派 だと思い込んじゃったよ。
オトコは顔じゃないなんて、ヌルいことを言ってはいけない。 見てくれも含めてナンボだい。 人間の内面は、絶対にオモテに現れる。
だから、1枚は見なかったことにして、タイトルもロクに読まずにもう1枚を買う。 こっちは黒いBOXに銀の箔押しでタイトルと名まえがプリントされてるだけだったから。
そうだよ、写真は見なかったことにしよう。
おうちに帰って、封を切る。 箱の中にはそっけなく、3枚のCDが入っている。 ライナーもなし。
…………。
タイトルを読む。 「B-SIDES & RARITIES」 あれ?
サイトで検索、確認。 B面と稀少曲特集、だった。 ……カルトなバンドのカルトなアルバムを聴いて、どうするよ。
次の日。 あきらめて写真付の方を買う。 まっとうなモンから聴きます。 やっぱり。
あ、秋葉原のタワ・レコにある、Nick Cave を買い占めちゃったヨ。
今日は作業をしながら、一応、全部を聴く。 やっぱり好きだ。 この人のだるだるしたセンス。 ちょっとハズレタ歌声。
顔は、おサルさん(失礼)だけれど、ね。