17日は、世田谷パブリックシアターとシアタートラムの改修工事後の内覧会でした。
「安全セミナー」と「内覧会」があって、安全セミナーは以前受けたからなぁと内覧会だけ申し込んだら、改修の内容説明会は安全セミナーでやってたらしい。新旧のスピーカーでの音の聞こえ方比較とか。
あーあ。失敗。
(セミナー募集時の内容説明に問題あるのでは?とも思うけど、こーいうお役所仕事が「パブリック」シアターなんだよね)
なので、自分で勝手に歩き回ってその場所にいるスタッフさんに質問するパターン。
それでも、わくわくわく。
トラムではセリに乗せていただいて、奈落へ。
セリが下までいくと、頭上に網目の屋根がスライドして張り出して、落下防止の床になんだよ!
上がりながらの、客席の見え方。というか、客席空間の取り込み方を体感しながら、
ふはぁぁ〜っ!! 楽し〜〜っ!!!
音響さんの持つタブレットが、音響室のパネルのスイッチやCDプレーヤーとかとリンクしているのを見せていただく。
これで、
自分で舞台や客席に立って聴きながら、音量やバランスの微調節が出来るんだって!
すごいっ!! 画期的だぁ!!
(今まではふたりがかりのあっちとこっちで連携してた作業です)
主劇場では、客席と舞台の昇降(独特な構造なんです)も拝見。
実はオケピもあるんだよね。使ってるのを見たことないけど。
(海外のダンサーさんが生伴奏を仕込んだことがあるそうです)
そう思って見ると、結構厚みを感じるエリアで、
ここを飛び越えて舞台から客席に意識/芝居を飛ばすのは大変そう?とか思う。
それでも、舞台のホリゾントに背をつけて舞台の奥行き分と、その向こうの客席、3階席までを眺めると、
まるるんっっとした、心地のいい、響きを伴った、大きさにわくわくする。
劇場の持つ茶目っ気みたいな、遊園地感とスケールにどきどきする。
この空間を遊園地としてデザインするためのテキストを――?と想像したら、
その大きさに血の気が引いた。とんでもないことだわ。
でもこの空間いっぱいを遊び倒せたら、とてつもなく、みんなで心地いい時間になりそうだな。
この感覚。大切に覚えておこう!と思う。
主劇場のほうの音響室と調光室とピンルームにも初めて入ったんだよっ♪
(トラムのほうは、講座で入れてもらったことがあります)
音響室では、
スピーカーの仕込んである箇所(実に細かくいっぱいある!)とその役割を教えていただきながら、
こんなことやあんなことができるのだと。
そして、
音の聞こえ方が「あたりまえ」「自然」であることがベストなんだという言葉にシビれる。
「今日の音はいいね」という感想は、決して褒め言葉ではないんですって。
(特化して聞こえているわけだから)
たとえば狂言師がとんっと床を踏む音を、
技術ではちゃんと拾って増幅しているけれど、
客席のどこに座っていても、とんっというナマ音が普通に聞こえているようにしか思えない
って、デザインになってるんですって。
↓↓ パブリックシアター、舞台から客席を見たトコ
↓↓ パブリックシアター、7階のピン(スポット)ルームから舞台を見下ろしたトコ
↓↓ パブリックシアター、舞台と客席の昇降途中/上の写真と段差の違いを比べてね
エプロンみたくなってる客席が下がって、オケピットになるそうです