あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

プロローグ?

F/T 『光のない。(プロローグ?)』 演出・美術:小沢 剛
 
@東京芸術劇場シアターイース
 
【チケットほぼ完売につき追加公演あり!!】
追加公演日:11月24日(日)11:00開演  
チケット前売り発売:11月23日(土)14:00〜19:00 
F/Tチケットセンター(TEL:WEB)にて 
 
 
昨日はこちらで2公演分、ボラ・クルーをしてきました。わーわー♪わー♪
出会いたかった予想外ってのは、こういう空間だぁっ。
 
最初の回では、前後はフロントクルーで、開演時間中は一緒に観客をさせていただき、
2回目は、公演中の場内観客誘導をいきなり振られるというw 大冒険ですっ
 
でもこれが、実はわたしにだけ許された、特別な視座だったという、素晴らしさ! 
ふるふるふる p(´⌒`q)  
 

展覧会を模したステージを、観客は自由に歩き回る1時間弱。
装置は次々と変化し、差し込まれる音とふたりの匿名なパフォーマーたちに、
観客たちの立ち位置は乱され、導かれる。
 
関連性のないパーツは、
その人の経験値によってつなげられて、個別のイメージストーリーを与え、
次第に感情を揺さぶっていく。
 
そして最後にぶつけられるタイトル!
『光のない。(プロローグ?)』
それが何を意味していたのか、ようやく知るのだ。
しかもダブルイメージで。
 
ノックダウンだ。
 
 
 
わたしに与えられた2回目。
場内の観客の動線誘導は、10個くらいの手順とそれぞれの注意事項で。
1回の説明だけで覚えるのはそもそも無理なんだけれど、
作家が、時間軸にそってやろうとしていたことがシンプルで明確なので、すんなりと理解できた。
 
そしてね。
作家の意図に取り入られて右往左往する80人の観客もまた、作品の一部になっていたことを。
わたしはサイドから眺めていられたの。
モチーフに対して観客が都度とろうとする距離感や姿勢、の変化に。
 
背筋が凍った――いや――大丈夫だよ、人間は。
 
 
終演後も、うっすらとした光に照らされて、
自分の内面を追いかけ続けている、何人もの観客のひとりひとりの表情を、
わたしは感動して眺めていた。
(スタッフとして、そういう立ち位置にいられたんだもの)
 
 
以下はちょっとだけ、ネタ・バラシ。そしてリクエスト。
 
閉じ込められた袋の中身がなんであるのか、観客はわからないままで終わるんだけれど。
わたしは知っている分、残念でならない。
 
会場のコーナーにいくらかを掃き寄せて、ロープで区切るとかして暗示できたんじゃないかなぁ、と。
もっとも、
象徴ではなく、やってみたらリアルな状況になってしまったら、笑い話でなくなる、けどね。
 
 
 
え。もっと具体的に知りたかったら、明日の11時からの回に行ってらっしゃいよ。
押すな押すなの人だかりかもしれなかけれど。
 
そしたら、
あの袋の中身を教えるわよ〜www