演劇ワークショップみたいな映画を観たよ。
『パーフェクト・センス』。パニック映画かと思ったら(全人類が不思議な病気にかかる)、ヒューマンドラマだったというか、
ドラマにもなっていないかな。途中から、エンドシーンがどうなるか完全に予想できたし。あれをヒューマンなドラマだと言ってしまうと、かなりうそ臭い。
ただ、観ているうちに自分の五感がどんどんとナーバスになっていくのが面白かったの。
70年代のSFだったら、もう一歩踏み込んで絶望の影を落とすのだろうけれど、
今の時代では、ここで切り上げてメッセージとするんだな。というのも、逆に現代の持つ「餓え」を指差している気がする。
そして、イギリスの演劇表現の濃さっていうのかな。
大げさで感情過多であるのに、とてもリアルだと納得させられ、こちらの感性も引きずり回されてしまう表現力。
これが日本人の表現としてもしっくりするかどうかは、難しいように思うけどね。
そうそう。「ファット アンド フラワー」って比喩が出てくるけれど、「パンとワイン」「パンと水」と並べて考えるべき言葉なのかしら?と考えながら、取り止めがない。
どうなのかなぁ。