今月は何故か、ロミジュリ・バリエーションの舞台を二本観る予定で。
昨日はその第一弾。 お久しぶりの小劇場系。
圭介くん演出の「ロミジュリ」と、鈴が作・演の「ナツユメ」、こっちは再演だな、の2本立て。
『ガチゲキ!!』と題して、6つのユニットがシェークスピアをネタにして、バトル・フェス。
投票によるバトル? んんん。
創作物でバトルする意味って、何?
やるほうは、創り甲斐あって、楽しそうだけど。 くそぉ、負けねー、もっとがんば!って。
昨夜は客席投票のない日で、助かりました。
どっちかだけを応援、なんて、無理。 甲乙をつける意味、わかんないし。
そして、どっちの作品も良し悪し。 成功した趣向、惜しいなって数々。
「ロミジュリ」の元本は、福田さん訳だったのかなぁ。 あの仰々しい台詞をそのままにアイドルっぽいメロディに乗せたシーンがあり、あてた曲がとてもキレイで見事でした。
福田さん訳を台詞としてからだに落として語るのは、実はとてもかなり難しい。 と、わかってる人といない人の混在チーム。 もっと練れれば、もっとおもしろくなりそうだけど。
圭介くん演出の足りない部分がチョット見えて、でもそれを語ろうとすると、演出家の仕事の範囲ってどこまで?という考察にもなり、現場から離れている今の自分には、語りづらい。
どっかの現場にまぎれて、少し揉まれたほうがよさそうなのか、自分?
「ナツユメ」は、鈴の書く台詞のステキが、もう全開。
劇団を解散して、プロデュース企画にした良し悪しがある。 劇団の頃の女優さんたちは、鈴の体温を深く理解して体現もできてたので、もったいないなと思ってしまうし(前公演を観てない人たちには好評のようですが)。 同じ本をやりながらも、鈴が1枚ベールを剥いで、ステップアップしようともがいているニュアンスが、世界に拡がりや深みを与えてて。
がんば、鈴。
鈴のホンは、女子には圧倒的に支持されるけど(わたしも大好き)、男子には距離を置かれる不思議がある。 その解析もわたしのずっとのテーマ。
今のところ、わかるような、わからないような――