あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

赤い薔薇の約束

岡さんのブログに、「元四季の遠藤さんが」という文章があった。

どきどきする。 これはわたしの知っているあの遠藤くん、なのかな?
キレのあるダンスと説明があるから、たぶんそうだと思うんだけれど。
フルネームが思い出せない。

出演中だという公演を検索してみたけれど、唯一いけそうな時間帯は売り切れ。
…………。
20年くらい会ってないかな。
あちらはもう、わたしのコトなんか覚えてないだろうな。

わたしはかれに
ミストの役を手にしたら、楽屋に赤い薔薇を入れてあげる!と約束した。
(あちらは覚えてないだろうけれど)

「あ」 
え?と振り返ろうとしたら、 「待って」と後ろからシャツの襟を直されたのだ。
すごく自然な動作で。 劇場の休憩時間。
わたしだからとかじゃなくて、目の前の気付いたことをふっと正したって手つき。
やさしいなあ、と思った。 この猛禽巣食う劇団(笑笑っ)で無事に生きていけるのかなあ。

風貌も優しげで、うっかりすると印象もやわらかく。
ちゃんと評価してもらえてない気がしてた。
だから「ミスト」の役を狙っている!と聞かされたとき、応援したくなったのだ。

でもわたしは、その後劇団から離れてしまったので、かれがミストフェリーズを演ったかどうか知らない。 背が高いから難しいとは思うのだけれど。

ただ、わたしの中には、
いつかかれに、赤い薔薇を贈らなくとは!という感覚だけが残っている。

 

 

思い出した。 遠藤俊彦だ! 

あれから20年たって、
少年と青年の間だったかれも、きっとカッコイイおじさんになってるんだろうな。

 

次のご縁を楽しみにしています……。