岡さんのブログに、「元四季の遠藤さんが」という文章があった。
どきどきする。 これはわたしの知っているあの遠藤くん、なのかな?
キレのあるダンスと説明があるから、たぶんそうだと思うんだけれど。
フルネームが思い出せない。
出演中だという公演を検索してみたけれど、唯一いけそうな時間帯は売り切れ。
…………。
20年くらい会ってないかな。
あちらはもう、わたしのコトなんか覚えてないだろうな。
わたしはかれに
ミストの役を手にしたら、楽屋に赤い薔薇を入れてあげる!と約束した。
(あちらは覚えてないだろうけれど)
「あ」
え?と振り返ろうとしたら、 「待って」と後ろからシャツの襟を直されたのだ。
すごく自然な動作で。 劇場の休憩時間。
わたしだからとかじゃなくて、目の前の気付いたことをふっと正したって手つき。
やさしいなあ、と思った。 この猛禽巣食う劇団(笑笑っ)で無事に生きていけるのかなあ。
風貌も優しげで、うっかりすると印象もやわらかく。
ちゃんと評価してもらえてない気がしてた。
だから「ミスト」の役を狙っている!と聞かされたとき、応援したくなったのだ。
でもわたしは、その後劇団から離れてしまったので、かれがミストフェリーズを演ったかどうか知らない。 背が高いから難しいとは思うのだけれど。
ただ、わたしの中には、
いつかかれに、赤い薔薇を贈らなくとは!という感覚だけが残っている。
思い出した。 遠藤俊彦だ!
あれから20年たって、
少年と青年の間だったかれも、きっとカッコイイおじさんになってるんだろうな。
次のご縁を楽しみにしています……。