あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

「サ・ビ・タ」を観た

会社の夏休み!にフロア工事が入るため、直前の1日は什器等の移動で肉体労働。
早めにあがれたのは良かったけれど、くたくた。 少し偏頭痛も。
早くおうちに帰ってとにかく寝よう!と駅に降りた瞬間、思いつく。
そうだ! 地元でミュージカルを観よう!!!

クコさんが主役。 ポイントはここだけ。

わーい♡ ステキだ。 思いついたら当日券でプロのショーを楽しめる。
なんて理想的な生活! 
そしてむちゃくちゃに元気をもらったよぉ!

                2008/8/8 19・00〜 シアタートラム

一番の特筆は、東宝がキャパ200の劇場で、こんなにかわいらしいミュージカルを作ったってことでしょう。
かわいらしいけど、惜しげなく何気に金はかかってます。 流石。
どこか懐かしい空間。 昔のショーガールとか I do! I do! とかを思い出させる。
とってもステキな企画です。 
ん。 今後の歴史で、この舞台を観ずして東宝ミュージカルを語るなとか、なるといいな。

原本は韓国のオリジナル・ミュージカル。
大陸的な気恥ずかしさ(東日本人には)とアジア的な家族主義の肌合いの、空気。
クライマックスでのフォーハンズ(連弾)のピアノがステキ。 

クコさんが、
スウィングしようと、ピアノの音の中に身を投げ出そうと懸命な背中がそりゃあチャーミング。 つくづく器用な方で、初挑戦だそうです。 
声もいいし充分二枚目で、そんな役作りも魅せてたんだけれど。

これは、演出さんとわたしの好みの差ということで。
わたしにとってのクコさんの魅力は、たとえば時折混じるハスキーヴォイス。
打ちのめされるほどマイナーな人間が、それでもそこに笑って立っているって描写。
だからもっとダメダメに、大げさに、役で遊び倒せばいいのに、と思う。

なにせ「教授」役を観たいとか思っているわけで。 そうするとクコさんがクコ役できないから、困るんだけれど。
あ、あくまでも、わたしの好みですから。

弟役クンがおしゃれで。 最初の着替え後(ネタバレは書きません!)のアレを、なんともかわいく着こなしてしまうのは、何故? 
いや、あれだけでも、「舞台の魅力」ってナンだったっけ?と忘れていたことを思い出させてもらったような。

このふたりが、ふたりだけでじゃれてる前半のシーンが、よくて。
このままのふたり芝居でも充分じゃない?とか。

以前けいちゃんに、いつか「音楽劇」をやりたいと言ったら、歌を魅せるというのはすごいスキルで、はずしたら手がつけられないモノだからね、と。
同じように、
この(帝劇レベルの)ふたりだからこそ、ふたりだけでも舞台が魅力的に廻っているんだろうなあ、と。

だからアタリマエに観ているけれど、実はこの舞台、贅沢なんじゃないかな、とか。

 

シアタートラムは、春のWS以来。
自分がちょっとだけでも体感してると、エラそーに、
立て込んだ装置を観ながら、これだと声が吸収されちゃう〜ともったいなく感じる。
ピン・マイク使ってるんだから(↑のふたりには意味がない!)関係ないのに。
[E:happy02]