病院で会った少年のまなざしを、さっきから、繰り返し、思い出している。
病気と薬に侵され、削がれた、青白いからだ。
恐らくは。子ども扱いされたり、大雑把に甘やかされたりしてる?中で、
口には出せない、絶望や諦めの一方で。
自分は自分だと、
ひとりの男だと、
ひっそりとていねいに。
炎を燃やしているような、眼。だった気がする。
言葉だった気が、する。
自分だけで立とうとしていた、よな。
もっと、話をしたかったな。
たぶん、かれは。
もう少しだけ、魂に触れてほしがっていた。そんな気がしている。
(勝手な思い込みか?)
眼を閉じると、かれの顔が、じっとみつめてくるおおきな眼が、浮かぶ。
魂が出会う。って、ん、こんな感覚なんだよね。