夕べ、TVでAKBを眺めながら、
今の日本の「ミュージカルの楽しさ」はここに具現している?
みたいな想いに囚われたんだ。
この場合のミュージカルとは、音楽とストーリーの合体という広義。
いつでも非現実なお祭り騒ぎと、かの女たちの持つリアルタイムなわかりやすいストーリー(総選挙とか、ジャンプでおなじみの武闘会じゃない?)との合体。
リアル、実話、本当にあった、ドキュメント(風)というのが、最近の映画やドラマのキーワードでしょう。偶像の持つ虚しさは通用しない、という仮面を被った、偶像w
この「趣味」をいつまで時代が支持するのかなあと、
ときどき考えるけど、見当つかないわね。
リアル、ほど、ミュージカルと反対な概念はないし――?
ミュージカルの持つ「夢物語」の、語り口も全体のカラーも、たぶんある意味、もう古臭い。
新しい切り口が求められているんだろうなあと思いつつ、
いや、でも、客席に届けるモノは変わらないでしょうよと思いつつ、
ではどうする?というアイディアは、難しい。
昔から感じていたAKBの戦略は、男子の大好きなカタログ文化。
それに最近、
笑顔と泣き顔と一生懸命(だけで)できている素人への応援なんだな、と考える。
いつだか、コンサート後のダメだし風景がTVで流れてたんだ。
アキモトさんは拡声器(!)を片手に、「キミたちはまったくダメだ。ほんとにがっかりした」としか言わないのね。
具体的な技術とか、クリエイティブなヒントとかじゃなくて、根性論だけ。
で、女のコたちは、「わたしたちが悪かったです。猛省してます」って泣きじゃくりながら、(いや、別に、どこが悪かったかって全然ピックアップしてないじゃん...)「みんなでもっと頑張ろうねっ」と自主ミーティングして、
すごい!のはこの先で、
次の日のコンサートでは、キラキラに会場を巻き込む恐ろしいエネルギーを発散してた。
恐るべし。
思えば日本のアイドルは、素人の一生懸命がウリで。
日本人が好きなのは、才能ではなく、趣向なのかな、とか。
巻き込んで「もらえる」、エネルギー?
うーむうーむ。
イッパシなコメンテーターを振る舞えるごっこ遊び? の場の提供?
ぅあっ。考えるのが、意味なく思えてきたぜぃっ。