あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

ミュージカルについて 6

続く、とか書いて8か月以上たっちゃいました。まあねえ。

で、その8か月前に書くつもりで書いてない分くらいは、今さらでも書いておこうかなと。

 

 

あ。前回、うりゃくんや辰巳くんのアイドル声の歌い方に抵抗があると書いてしまいましたが、

その後、でもうりゃくんは、たぶん武器として選んでる歌い方なんだよねえ、とか理解に努めてみたりして、

結論。

わたしは、「本心を隠してるように聞こえて、裏切られたような気持になる」のが気に食わないのだと思いました。そんで、つまり、うりゃくんや辰巳くんの歌だから、それがイヤなの。思い入れに左右されてるかもしれません。

 

 

 

 

さて。ついでなので、辰巳雄大くんの芝居の不思議なおもしろさについて書きたいと思います。

(ちなみにふぉ~ゆは箱推しです。4人とも大好きですからね!)

 

『ダブルトラブル』というふたりミュージカルで、福田くんと10役くらいを演じ分けたときのこと。めんどくさいというよりチョット癇に障る、癖ある脇役タイプのキャラクターたちを、辰巳くんが演ると、だんだんと、それはもう愛おしくなってくるのです。

終盤にかけて、あーこの時間が終わったら、かれに、かの女には、もう二度と会えないんだなあと、とても残念に思っている自分に気づき、

え、なに、この感情は???

 

「誰かが演じているキャラ」ではなく「キャラそのもの」がそこにいて(←これはめずらしくない)、そのどれもが、それぞれに、切ないほど魅力的。

会いたいのは、ずっと愛でたいのは、辰巳くんでも辰巳くんが演じる役でもなく「かれが造形したキャラ」なのですよ。

もうひとつのチームを配信でみたけれど、役そのものが特殊なわけではないようです。ふつうはそんな感じだよねえ、という役でした。

 

ええー? なんなんだ、辰巳くんのこの作り様は?

 

 

ちなみに福田くんのほうは正攻法というか、どれも芸達者な福ちゃんが達者に演じているなあというキャラたちで、ときに破綻する計算が面白い、という作り方でした。

あ。オールドタイプのミュージカルの振付が抜群に似合うなあと気づいたのはこの時だったかな。たぶんフォッシーとか踊るとステキなんじゃないかな。観たいな。というのが、ひそかな夢。

 

 

で、辰巳くんに話を戻すと、その前に観た『ショーボーイ』とその後に観た『ショーボーイ』で、同じことをしているのに説得力と華やかさがまるで違うという不思議な現象でした。

役の作り方をなにかしら自覚し、愚直に地道に意識とからだを育て、結晶したってことなのかなあ。

 

わからない。

 

以前、某インタビューで、人生や生活感を背負って、空気感をまとって、そこにいたいとおっしゃっていたけれど、

や、役者は誰もがそれ言うって。

それを言うけど、こんなに愛しいキャラにはならないし。

たぶんどっかが他とは違うのよ。

 

というわけで、ご本人以外の誰かに、これを解説してほしいです。

誰か手をあげて~www

 

 

 

そして。

なのでこれから『ダブルトラブル』演る人たち! わたしが観るときは、ハードル高くてごめん。と言っておきます。わははは。

ヘルヘルのチケットは取ったよ!

チームFのチケット、取れますように!! 取れるかなあ。(ここんとこ『ジェーン・エア』のチケがずっと取れないので、ちょっと弱気w)

 

 

さて。次は「泣く」芝居について書く予定です。