その公募の記事は何度か見かけていたのだけれど、自分ではスルーしてました。
が、
旧い友人がSNS上で応募しないの?とわたしに突っ込んできました。昔、劇団時代に描いてたじゃない、あれで。
あいまいに返事していたら、別の友人が割り込んできて、なによ考えてるだけなの?みたいな。ありゃ~
応募しました。ライターと映像の募集でしたが、テーマに沿ったコミックエッセイを1ページ描き、「ご提案もかねて」みたいなコメントをつけて。
面接の連絡が来ました。めめめめ面接?
どきどきしながらうかがったら(それがまたミーハーな場所だったの~)、面接というより打ち合わせで、次の日からお仕事!という運びになりました。(それからずっとバタバタな日々です)
募集の名称は表記の通りでしたが、つまり、
東宝ミュージカル『リトル・ナイト・ミュージック』の稽古場リポーターのお役目です。
『リトル・ナイト・ミュージック』は40年前に一度だけみて以来、常にわたしの中のベスト3に入っている大好きなミュージカルです。あれは越路吹雪さま主演、浅利慶太さま演出。ラヴェルとモーツァルトを足して割ったような音楽が、おしゃれで絶妙。軽やかで深い喜劇。
20年前にも公演はありましたが、そちらはチョット印象が薄い(や、そうじゃなくって! わたしが観たいのは! みたいな?)(それくらい浅利演出がステキ過ぎたみたいです)。
「40年前の公演をみているんですって!」と紹介のたびに言われ、そんなわたしはもはや化石扱いか?(選ばれたのは、そのへんのポイントも高かったようです。スタッフすらほぼ全員、未知の時代w)「応募作品を読んで、これがどんな作品かを初めて理解出来ました!」と言ってくださる若いスタッフさんもいらして。
仕事そのものは、劇団四季で営業のお手伝いをしていたころ、宣伝部から言われて会報誌や電車の中吊りで似たようなことをしていたので、とまどいはありません。
が、
さすがに緊張が少しは解けたのは、稽古場見学ふつかめ以降で。
稽古ピアノで、歌で、なじみ深いメロディがナマで流れ、
お稽古場の片隅に座っていたわたしは突然、言いようのない幸せに包まれました。
大好きなメロディ、世界観の中に居る自分。稽古場で、傍観者として存分に楽しめる時間。許されている幸せ――
これは、人生のどんなご褒美なんだろう!
もうね。くだんの友人らには、お礼のいいようもありません! 感謝感謝!
そして流れで、TVの収録現場にも連れて行っていただき(初めての体験!)、
稽古ピアノの近くに座っていたら、全員が居並ぶ一幕最後の大合唱の真っただ中にモロ包まれてしまい、
泣きたい。泣く。呼吸、たぶん止まってた。
わたしの日々は大変だけど、幸せで幸せで幸せでたまりません。
ツイッターとHPに上がる記事はどうにか好評のようで、そちらも少し安心。
先日、地元三茶の友人らがうちに集まる機会があり、秘蔵のシャンパン(このエピソードについてもそのうち書くね☆)をあけて十数人にお祝いしていただきました。
この瞬間も、なんか、幸せだった。友だち、大切だ。
ピンクシャンパン☆
歌声に包まれて息がとまるほど幸せだったの、とか言うと。
妙なライバル意識?を芽生えさせてか、負けじと工夫し、情熱こめて歌ってくれる誰かとか、あははは、でもまぁそれはまた、別のお話だわね。