どんな作品かは、↑の映像を見ていただければよくわかるかと思います。
クラウドファンディングしたり、地域のWSしたりと、意欲あふれるチームのようです。
はるばると、大船の鎌倉芸術館まで舞台を観にいってきましたよ。
友人が構成・演出として関わりだして、ずいぶん前からSNSでこの作品の存在は知っていて。あーなんかわたしが舞台でつくってみたい分野、そのものっぽいかなぁ。興味津々。
で。いよいよ関東でもみられる!というのでチケット買いました。ついでにクラウドファンディングにも参加~
前座として紙芝居があって。(何を言いたいのか、わたしにはよくわからないパフォーマンスでした)
劇中に出てきた鹿踊り(金津流獅子躍)が、ミニショーとして最後に演じられて。
一本のミュージカルというより、七年めの前日祭イベントとして全体をとらえればいいのかしら。「東北を忘れないで!」が第一メッセージだとも、ご挨拶あったし。
だとしたら、
ミュージカル作品としての弱さを残念がったりするのは、野暮かしら。
↑の映像、観た?
歌と踊りと映像のパフォーマンスとして、素晴らしかったです。身体表現/コンテンポラリーダンスや、前衛映像(これは↑の中には出てこない)は何のためにあるのか?というひとつの絶対的な答えだと思うし。
キャラクターやエピソードの描写はいとおしいし、
(たぶん。圭介くんが演出で挟み込みたがるシュールな笑いやロマンティックが、効力を発揮してたんじゃないかと思う)
当日のドキュメンタリーっぽいエピソードは、まっすぐで、ぽぉーんと胸を突かれる。
「(東京はオリンピックで浮かれてるけど)東北を忘れないで!」(わたし個人としては、熊本被災だけでなく!と感じることのほうが多い) その意味で、力強い作品だと思います。
えっとね。
「被災地再生のカギは、芸能や祭り」そのテーマも正しいんです。ただ考察が足りないから、説得力に欠ける。そこがミュージカルとして弱いと感じる理由である気がしました。
観ながらね、わたしの中ではアレコレと構成とか伏線とか計算しなおしてるわけですよ。もったいない。せっかくのカケラが活きてこないよ? とか。
ただ、
ここが肝心なんだけれど。
そうしてきちんと構成しなおしてしまったら、もともとの作品が持つ力強さや真っ当さが弱くなる危険があるなぁ、と思う。
未分化ではあるけれど、大切なアート作品であることに変わりはありません。
機会があったら、大勢の方に、ぜひ観てほしいです。