あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

書く

先日、おしゃべりしてた相手から「女優さんとかなさってる?」(←ぷっ)と問われて。
何度もおっしゃるので、書くほうを少し、と応えたんだが。
 
そのとき自分が無意識に、ペンを持って書く動作を添えたので、
自分で自分に驚いたというか、呆れたというか。
 
 
 
だって。
 
実際に書く動作って、PCのキーボードを打ってるのにね。
これはどういう刷り込みかしら。
 
まあ。構想するときには、山のように手書きのメモはとるけれど、
これは他人に説明する「書く」ことには含まれないだろうし。
 
(同様に。
 ぼーっと構想をめぐらせていたり、 
 アイディアが降ってくるのを待ってたりするのも、
 「書いてる」動作とは考えてもらえない。
 
 で。そーいう人ほど、
 発想が違うよね〜とかって身に備わった才能のように褒めて、
 努力の結果だと理解してくれないんだっ!
 
 すまん、愚痴った)
 
 
 
 
まんがを描いてたとき。
久しぶりに会ったいとことかが、
「まだかいてるの?」とか訊きながら同じ動作をしてたなと思い出したが、
 
確かにまんがはペンと墨汁がベースだから、そのとおりなんだが、
 
自分からその動作はしなかったよな〜、と。
 
 
 
今、思いついたけど。
 
たとえばマイムで。
テキストを書く、まんがを描くをからだで表現してみせてといわれても。
右手で見えないペンを持って、振ってみせる。ナンテ、絶対にしない。
 
――する? 
書かない人は、するのかな?
 
 
 
つまり、わかりやすい(ベタな)説明動作。を無意識にしてしまった自分が、
ショックだったのかしら、自分。
 
 
 
 
ふむ。
 
 
 
 
 
エスニのリーダーよこたさんの渋谷ストリートでは、
何故毎回人だかりになるのか?という分析を読みました。
 →記事はコチラ
 
おもしろい。
確かにみんなが、やっていそうでしてない努力だわ。
 
 
 
でもそれ以上に、
よこたさんの音の届き方の強さが一番の理由だって思うけど。
どうなのかな。
 
よこたさんのサックスは、渋谷の雑踏を巻き込む、つきぬける、
音の強さがあるというのか。
 
 
 
ってか。
 
演劇では「台詞を届ける」って言うけれど、
ミュージシャンは「音が相手に届く」って言い方はしないらしい?
考え方もしない?
 
以前、あやちゃんだったかな。そう言ったらね。
一瞬きょとんとされた。意味は「届いた」みたいだったけど。
 
 
上手下手とかとも違う。慣れ、のほうが近い? 説得力?
言葉でうまく説明できないな。
 
 
 
でさ。わたし、ね。ほんっとに最近、
ようやく
「届く言葉」が書けるようになったのかなぁと、感じてるんだよ。(てへっ)
 
舞台で素人さんにしゃべってもらってるだけでも、
ずるっと客席が世界にまきこまれたのを感じて、
ひとり総毛だったんだ。
 
えへへへへ。 (*^.^*) 言葉のちから。を操る。おもしろさ、だ。