あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

破壊、ではなくて

人ひとりの死に、
世の中が割と平然としているのも驚きだが、
今まで無関心だったであろう方たちが、にわかに惜しむ発言をされるのも気持ち悪く。
 
身近で一番、勘三郎さんのファンだった友人のFBコメントを読み、
それに対するフォロアーさんのコメントに、
「違うんだよ。そういうことじゃないんだよ」とぽつりと返されているのに、一番共感。
 
共感、というのも、違うな。
それぞれが、それぞれの想いで悼む。それが、共感であるわけがない。
おのれの風穴をシェアできるわけない。 
なんでもシェアして安心するなよ。
 

  
歌舞伎ファンならずとも、演劇に携わっていれば、かれの無念は身に沁みる。
 
 
 
最近の世の中の雰囲気に、
みんな「(震災後)いいコで、いい人でいることにウンザリしてきて」、
その反動として「破壊衝動にあこがれている?」と感じてて。
 
わたし自身はどうにも破壊衝動が薄いようなので、そこから先の読み解きがむずかしいなと、
思考が足踏みしていた。
 
 
 
さっきね。
勘三郎さんの足跡は、案外
「破壊衝動に基づく、創造」だったのかなと、思い至る。
 
捨てる勇気ではなくて、砕き再構築する勇気。
 
 
 
まやかしでない、現実的な、構築力。
 
 
 
(という視点で、今度の選挙は読み解こうと思っていた、その確認にもなったかも)