フェス2日目の夕方、
橋本P(パパ)と駅前広場に腰掛けて、ステージの閉じ方について話した。
やれることを全部やってみせるのは野暮、みたいなこと。せっかくつくった空気を壊すな。余韻を残してすうっと閉じるべきだって。ふむ。
例をあげて、こと細かに説明してくださる。
本人たちに言えばいいのに。「いやいや、自分で気づけないとなぁ」
そのあとは、
橋本さんにくっついてって、(なんにもお手伝いしてないのに)打ち上げにもぐりこむ。
こらこら。
よーこちゃんに、こちらがナニソレさんだよと紹介いただき、お話する。
うぁあ。素顔はコレか。感じのいい青年だよ。
↓↓ 去年、三茶のときに撮った写真。
そのあと。みぃちゃんがすっ飛んできて、「何をお話したんですか?」と詰め寄る。
だからまず、大好きですって。
「えーっ」 何よ。 「普通、本人を前にして、言いたくても言えない言葉ですよぉ」
そうか? (わたしには溜め込むほうがストレスだぞ) 確かに、男子を前に大好きですって、日本語としてチョット変?とは思ったけどね。で、まあ、そのあとは、あそこがここがあれこれがこんなふうに大好きですって、全部伝えた。
「全部? えーっ。みんなね、伝えたいけど、伝えたいけどね、それをナカナカ・・・・・・」
(――知るかよ)
でね、あんなこととかこんなこととか話してもらって、ふっふっふ、あらあら、みなさんがご存知なかった情報かしら? <(`▽´)>
そのあと気がついたら、みぃちゃんもナニソレさんとお話してました。
ちゃんと、大好きですって言えたかな。
写真で思い出したけど、
わたしは2日間、一応デジカメは持ち歩いてたの。が、1枚も撮らなかった。
だってね。写真を撮ろうとすると、からだが別モードに切り替わって、
絵として何をどう切取るかという見方しかできなくなる。
パフォーマーと空気を共有するのではなく、パフォーマーがモノ/被写体になってしまう。それが圧倒的に嫌、みたい。
ひびさんは、結局。ドクターストップかかっていても我慢が出来ずに、ちょこっとだけサックスを吹いてしまいました。こら〜
初日、わたしに最初に言った台詞は「絶対、無理はしないから!」。
わたしもね、くそぉ〜吹きたい〜って表情を垣間見ているので、それ以上は言えない。
で、打ち上げのときに、それはそれは素直なことを話してくれたのでした。
病状の傾向と対策。苦労。ソコまで話してくれちゃう?って、ちょっと感動した。
あやちゃんも、根がマジメだよなぁと思う。
わたしが(答えはわかってんだが)おちゃらけたコメントをすると、ていねいに説明しようとしてくれるんだ。あの、キレイな瞳で。うはははっ。困った。
ひびちゃずけの音。ひとりひとりが、いよいよ華やかでした。スゴイよなぁ。
今回は、ひびさんとあやちゃんのお師匠の藤岡雅裕さん(初ストリートですって!)が、ひびさんの代わりにSサックスに入ってらして。
ひとりが変わると(そして欠けたひとりを意識して?)、全員の音が変わるような。
それからね。
会場が、劇場前の中広場と、駅前の大広場と、路地駐車場の3箇所あったんだけど、
それぞれの場所によって、同じ音楽の聞こえ方が、変わる。
路地ではね、ライブハウスの濃さ。
みっしりと取り囲んだ老若男女は、音に揺さぶられ、呆然と酔い痴れる。熱がさめずに、当然のようにアンコールがコールされる。
そして、みんなのいろんな想いがはじけて、
ゆっくり舞い散り、降り注ぐ。――まつりのあとの、刹那い開放感。
ああ、うん。ショーの美しい閉じ方、か。
もうひとつ感じた、ひびちゃずけの凄さがあるんだよ。
どんな場所、どんな状況でも、「最高の音楽」で勝負していること!
他の音楽パフォーマーさんで、
変に遊んでみせてしまったり、
コビを売るわかりやすさで、せっかくの音楽が荒れてしまってたり、
勢い=雑 になってしまってたり、という残念をいっぱい見た。聴いた。
それはそれで芸の楽しさではあったけれど、
行きずりの喜びとしては充分なのだろうけれど、
もったいないなぁと思う。
(えっと、この文章は。つづく)