あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

長期休暇?

表現者に「長期休暇」と言われると、どぎまぎする。トラウマになっている、な。

ダーリングのとき――
これはもう、一生かけてのゴメンナサイ。トラウマのおおもとはココですね。

   

そして問題は、
「創作活動に集中したい」とかを理由にしたときで。

今、胸に手をあてた人!
ほんとはさっき、
「ご自分なの? ご家族なの? わたしの思いすごし?」と問い詰めたかったんだよ。

トラウマになっている。背筋のあたりがすぅっと寒くなる。
本人の言葉を素直に信じればいいのに。
思い込み過ぎ!と笑い話ですむなら、それで上等。

 

昔。大好きなダンサーが、似たようなことを言った。世界一周の旅に出て、帰ってきたらもう踊りたくなくなったんだと言い出した。
そんなこと言ってないで踊ってよ!と、わたしは言い続けた。
かれの踊りはわたしにとって、鏡だったし、会話だった。踊りを通して組み敷かれもした。

かれはどんどん仕事を減らした。
今は、京都で、振り付けと教鞭が中心の活動しているみたいね。

会わなくなってしばらくしてから。
ホントはもうからだがボロボロだったんだと、
人づてに聞いた。

わたしは。
腰が悪いのは気がついていたけれど、プロのダンサーは全員、腰か膝に爆弾かかえている(そしてそれを劇団内でも絶対口外禁止/仕事を下ろされるから)のがアタリマエみたいな環境にいたので、特別視してなかったの。

んん。わたしは。
踊りたいのに踊れなくなった人に、踊って!と言い続けてたわけだ。

 

 

だからね。
いらぬ心配が、わたしの心に降り積もる。あなたの場合は笑い話ですむように。

それから若い人たちは。ときどき立ち止まって、リラックスを意識してね。
からだをいたわってね。充分に睡眠をとってね。
みんな、かけがえのない表現者である自分だと、自分で大切にしてね。