聖書、そのものを読んだことがなかった。
子ども向けの聖書物語とか、映画とかでは、ね。 繰り返し、触れていたし。
聖書にさわって、パラパラしたことくらいはあったけど。
今は便利な世の中で、本を購入しなくても、
webで探せば、あちこちで全文がアップされているようで。
読みたいエピソードが載る、旧約の目指す章のみを、探し出してペーストさせていただいて。
読み始めた。
昔々、母から教わって、
独特な文章の解釈の仕方は、なんとなく、わかる。
まあ。
それなりの長い歴史の中で、
大勢に愛読?されてきた、宗教本であり、教養本であったわけだし。
派生から含めて、書き足しや書き換えがあったことは、当然だと思っていたが。
ここまでツギハギな文章だとは、思ってもみなかったよ!! びっくりだ。
読んでいて、
あ、書き手がかわった。 戻った。 また変わった。 これはまた、別の人だ。
と、色分けされているようにハッキリとわかる。
へええ。
何を付け加えたくて、書き足したのか。
世相に沿った教えか、利潤か。
誰が、書き足したのか。
ふと、
広々と明るく乾いた空気や砂。 雲のない空の下。 一方的で素朴な、男の声とか。
ロウソクのゆらめきや、照らされる石の壁、しみついたタマネギの匂いなんかが、
文字列の向こうに、歴史を越えた風景としてちらちらする。
本としての完成度とか真実とかとは別の、混沌とした人間の歴史を、感じる。
こういう本だったのか。
(しかし、いくら救われたいからって、こんな書を信仰できるものなのか。 すごいな)
そして、ドラマ。
うん。 小学生の頃から知っていたエピソードなんだけど。
なのに、
今では価値観が真逆の解釈となり、苦悩の質も違って理解できる。
くわしい話は、また、そのうちね。