あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

AYA☆ちゃんの音!

ひびちゃの年内の都内イベントが、昨日ですべて終わってしまいました。 ふぅっ、このまま生きていけるか、自分? (笑笑っ)
ひびさん、当日告知でも怒らないから、なんか企画企画!! (笑笑笑笑っ)

半端ない集中度で演奏される美しいナマ音を、これだけ身近で真剣に聴き続けたおかげで、
さすがに耳(脳?)が進化して。
いろんなコトが聞き分けられるようになった気がしてまする。

しかも、演奏をミザンス(立ち位置)込みで聴くなどという体験は、条件がそろわないと難しいというか、ひびちゃのストリートを聴く自分以外に、なかなか意識されないのでは?とか。

先日なんぞは、ベースのハーモニー3人が壁となって立つ向こう側から、主旋律のソプラノが刹那く流れてくるというシチュエーションに、
あああああああ。 気が遠くなりかける。 もぉ、どーしろっていうの?

そのとき一緒にいたサヨコちゃんは、「なんだかサックス同士が会話してるみたいというか、演劇をみているような気分になってドキドキした」と言っていた。 ね、ね! わかる!

 

そのサヨコちゃんは、ひびちゃの紅一点のあやちゃんのファンみたいで、
どーなんだろうとかあれこれ言ってたので、
ご本人にそのまま言えばいいじゃん。 あやちゃんは男前な性格だから大丈夫だよ、と返したら、
え? 男前なんですか? ええ? あの笑顔で? 
うん、あのかぁいい超笑顔で、性格はロックな男前――だと思うけど。

わたしの場合、東北ツアーでスタッフとして出会ってしまったので、ひびちゃのプライベートを先に見てしまったから。 「特別な人」感、が薄いのかも。 (ごめん)

ちなみに、
ひびちゃの中であやちゃんとだけは、音楽とか楽器のことを話したことがないのは、
きゃー、今日のコーデ(ィネイト)、かぁいい!
そのウィッグの色、似合う〜! 絶対にいい〜!
それとそれって、お揃(い)のアクセ(サリー)なんだぁ!とか、
みんなで一気にガールズトークになってしまうため。

あやちゃんは、ひびちゃのアイコンだからね。 おしゃれを盛り上げねばっ!

 

で、以下は、わたしの中の勝手なストーリー。

あやちゃんのアルトサックスは、とても端正で澄んでいると思う。 そ、男前。
出会った頃、二ヵ月ちょい前か、は、もしかしたら割と緊張シィだなと感じてたが、最近はそれもすっかり消えた。

このまま落ち着いて、これからあやちゃんらしさ、みたいなものが音に出てくる時期なんだろうなあと思いながら。
でもどっちの方向なんだろ?と、全然予測がつかないな、と。

うん。 基本、ひびちゃは全員、音質も演奏も端正。 なにしろひびさんのアレンジは、たぶん、難攻不落の絶壁みたいな技術を要求しているんじゃないかと、よく思う。
聴くほうは、きゃーはふぅー美しーすごー天国ーだけどね。
演る方は、地獄?のような研磨の結果、最後は天国の気分に、なんじゃないのかなぁ。

あやちゃんは、ソプラノとテナーの間で。
周りの音をよく聴いて、ホントにひとつの流れのように息をあわせてて、
そうか、
勝手に自分らしさを押し出しづらいな、これは。 と思ってたの。

サヨコちゃんの言う「会話」じゃないけれど、
だから他のメンバーの個性が前に出てきたとき、連動して、初めてあやちゃんらしい音が出てくるのかもなぁ、と。

でね! 
クリスマスシーズンになったことが関係するのか、わかんないけれど。
テナーもバリトンもドラムスも(ソプラノはもともと)、シーンによって、お客さまにぶぃぶぃとアピールする、個性を少し押し出した演奏になってきたような。

そしたら。

バラードな曲の、あやちゃんのソロパートで、ふいに、
「母性」
という単語が、浮かび上がった。

え? え? え〜? 自分で感じ取っておいてナンだけれど、え〜?
――たぶん、そう、かも? お姫さまの中の、母性。

や、本人には。 さすがに。
今日ねえ、あやちゃんの新しい音を見つけたんだよ!とは言えても、
(ご本人は「ええーっ?」と笑ってました)
それが「母性」だったとは、言葉に出来ませんでしたが。

 

あ。 やっぱり。 次のひびちゃの演奏を聴くのが、とても待ち遠しい。
あやちゃんの音は、みんなの中で、どんな風に聴こえるんだろう。