なんだかどきどきが続いたまま、家に帰ってからも、何にも手が付かない。
困ったわね。
思い返してみて、今日、出逢った方とは、ココアを飲みながらただおしゃべりをしただけて、何のビジョンも、約束も交わしたわけでもないの。
なのに、共通認識、可能性の擦り合わせというか、を、言葉の裏で交わせた気がしてる。
――どうかしている。
重ねて、思い返しているエピソードがあって、
ひびちゃの小仲井さんについての感動を、わたしは誰にも話したこともなかったのに。
ある日、ライブのMCの流れの中で、ひびさんと小仲井さんが同時にわたしを見て、ね、そう思ってるでしょみたいに。
え? いつの間に、なんでバレてるんだ?
どう考えてもわかんない。
でも、何故か、想いは通じている。 同じモノを見ている。
そんなことも、あるのだろうか、と。
そりゃね、恋人とか。 それに近い感情を交わしている相手とか、とは、
当たり前なことだけどね。
初めて会った方と、そんな感情のない相手とも、想いは交差するものなのだね。
そうか、そんなどきどきが、止まんないのか。