いつだったか父と、
夕飯何にする? あ、わたしがちっちゃい頃、おかあさんがよく作ってくれたアレを食べてみたいかなと言うと、
父は何のことだ?とキョトンとする。 そんな料理、食べたことないな。
ええっ? あんなによく作ってくれてたのに? わたし、大好きだったよ。
それで判明。
つまり、父がいない日の夕飯のメニューだったらしい?
そうかあ。 そうだったのか、おかあさん。
若かりし日の母が、妙にかわゆく感じるのは、こーいうときだ。
安くて簡単で、でも子どもにはちゃんと栄養をって工夫したんだろうな。
ということをふと思い出し、作ってみた。
いや、
ひき肉とシイタケとタマネギのミジンを炒めて、オムレツの中に入れただけなんだけどね。
今度、父の家に行ったら作ってあげようと、練習も兼ねて。
先日、スパニッシュオムレツをつくるとき、卵を2個使い、
おいしいからそのままひとりで完食してしまって、胃がおかしくなったことを踏まえ。
卵は1個よ、1個!
サラダ油? ない。 オリーブオイルでいいよね。
赤ワイン、絶対に入れたはずないけど、ここは入れたいよな。
おかあさんの玉子焼きって、色が鮮やかだったんだよなあ。
あの黄色は、低温で焼いてたのか?
お。
この味―― この味??? ちと、違う。
肉の色、もっと淡かったよな。 肉、合びきじゃなくてブタだけだったのかな。
そっか当時は、胡椒というとS&Bの粉コショーしかなかったんだっけ。
黒胡椒をごりごり挽いて使ってる時点で、決定的に別ものかぁ。
どうしよう。 再チャレンジか ?
あと。
人に食わせるってほど、ウマいもんでもないな。 普通の貧乏料理。