いつだったか。
自分がスゴク、ナーバスになっているのに気付き、
あれ? 何故だ?? と思い返してみたら
その日の夕方に何気なく見たアニメのせいだと思い至った。 www……
『バクマン。』という人気まんがのアニメ化。
まんが家を目指す2人組の少年が、出版社に初めて原稿を持ち込む回。
いや、原作は読んでるので展開はわかっていたのですが、
それでも、
息を呑んで指をキツク組んで、一緒にすんげえドキドキしてた。
電話でドキドキ、受付でドキドキ、野暮い編集さんにドキドキ、
そして作品を読まれているのを待つ間の、期待と後悔と反省でドキドキ。
未経験者にはワカルマイ。
あのドキドキは半端じゃなく。
しかもわたしの現実は、
そのあとの自己崩壊、プライド霧散、メチャ落ち込む、ひとりで泣く、おとな(編集さん)を恨むと、暗い連鎖が続き。
そりゃ最後はプロになれたから笑い話で済むけどね。
わたしの中の強さというか腹の括り方は、あのとき築かれたな。
それでも、偶然その回のアニメを見た日は、超ナーバス。
30年以上も前の過去なのに。
んで何故か。
正月につけたTVで、何故か何故か同じ回の再放送にぶち当たる。
今度はさすがに、他のチャンネルに飛んだぃ。
はぅあぅ。 他の業界にもこんな人生のヤマ場?ってあるのかいな。
オーディションとか、近いのかな。
演劇の業界まんがといえば『ガラスの仮面』。
今にして思うと、作家の力量でぐいぐい引っ張られたけれど、
かなりむちゃくちゃな世界観だった?
怖くて再読の勇気ないな。
ちなみに。
このまんが家先生とご友人の先生が四季に入れあげ、
そのアシスタントをしていたのがわたしの友人だったので。
わたしも四季の舞台(JCS)に引っ張っていかれたのが、すべての始まり。
合掌。
最近、『かぶく者』という歌舞伎ネタの青年まんがを読む。 『ガラかめ』の悪影響って未だにあるの?と感じる。
演技者同士のバトルという設定はわくわくするけれど、現代のリアルな演劇としては成立しないから。 (できる???)
伝説として、大女形の世代交代劇に確執があったというけど、
近代までは演劇の個人主義が成立してたのかなぁ。
この作品、真摯に描かれているので、進むほどに行き詰まり観みたいな空気になり、(ご見物(客)のための芝居といいながら、自己チューなバトルが展開するんじゃね) 8巻で終了。
しかし。
もっと読みたいんだ、もったいない。
こんな演出の歌舞伎があったら、観にいきたい!と思わせるし。
何よりも、主演役者のオーラがステキに作画されているんだ。
なんでこのコミックがブレイクしなかったんだ?と考え、
アニメにしろ実写にしろ舞台化にしろ、他のメディアに置き換えるのがエラク困難だってことに気づく。
それでもなぁ。 『バガボンド』くらい評価されてもよさそうなのになぁ。