わたしの場合、古文の何が苦手って、文章が肯定文か否定文かの見分けがつかない。
(>_<) はい、致命的です。
これはとても読みやすい現代語でした。 この本に出会って、ようやく花伝書を読むことができた。 そのうち、他の訳や原本も読んでみるべき?
わかりやすい日本語になったから、中身もわかりやすいかというと、また別。
いや、わかりやすいです。 興行を前提とした現代演劇論として、一読とは言わず、手元において繰り返し読むべき内容だと思います。
とても、考えながら読むことになります。
たとえば、世阿弥さんがひとくくりに「花」と言っているモノが何を指すのか、都度、迷う。
時代的なボキャブラリーの差だと思うのですが、かなりいろんなモノを「花」という言葉に纏めて使っているように思います。
「珍しさ」という単語だって、たぶん「驚き・驚かす」という意味で使っている。
現代語訳された日本語を、読みながら、自分なりの演劇語訳する。
これが読み甲斐。
あっちとこっちで矛盾すること言ってるけど、演劇人なら共感できる。
もうひとつ、
わたしはこの本の前に
『華の碑文-世阿弥元清-」 杉本苑子著 中公文庫 を読みました。
当時の興行形態がわかってから読んだほうが、わかりやすいかも。