あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

ちょっと 怖かった

バスの中。
延々と大声で、ちっちゃな子どもがぐずるのが続いていた。 お茶 飲みたい って単語が混じってたかな。 仕方がないよなと思いつつ、まあ仕方がないよねと重ねて思う。

しばらくしたら、男の声が混じりだした。
前の席のウザそーな若いヤツが、母親に罵詈雑言を浴びせ、やめない。

えーと。

乗客のみなさんは、首と背筋をのばして見守っている。
なんでこーいうとき、わたしの役割になるのかなぁと思いつつ(他の半数はオトコなのに)、
立ち上がる。
背中に、一斉にほっとした空気を感じる。 おーい。

おとこをチラ見してから無視し、若いママに。
大丈夫? 後ろの席に移る?
「平気です。 次で降りますから」
気丈なママで、ほっとする。
背中に手をかけ、気にしなさんな と声をかける。

おとこは、わたしに何か言おうと口を開き、やめた。
ふてくされて、前を見て座りなおした。

元の席に戻り、窓の外を見ていた。 膝が軽く震えてた。
この先に発展しなくて(今度はわたしが絡まれるとか)よかったよ〜。

バス降りてからも、劇場の前に並びながら友人に声をかけられても
すぐには現実に戻れなかった。