あとりえあげん

世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。 HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

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『R』を観た 観せた 魅せられた

2010.4.11. 12:30〜  帝国劇場

身近な仲良しなのに、ミュージカルを観たことない人がいるということが我慢できない。 特に若い才能の持ち主で。
今日、一緒に観たのはあっちゃん。 劇作仲間。
ずっとずっと砂糖湯のように蕩けてる様子に、こちらも素直によかったなぁと思う。
観せた舞台が、今日の『R』の舞台であったことも。 素晴らしい舞台でしたから。

ミュージカル入門編としていきなり『R』はどうなの?という意見も、友人の中にはあった。
でもあっちゃんは、三谷幸喜さんとニール・サイモンを敬愛して、かなり分析的なシチュエーション・コメディを書く作家なので。 べたに口あたりよいモノを見せても見透かされる恐れもあり。

(というわけで、山田さん演出というのも、あっちゃんには大切なツボでした)

あっちゃん、初めての帝国劇場(大劇場)体験でも、ある。
ツヤコさんに、劇場に踏み入れたときの顔を見ないテはないでしょうと言われ、劇場前で待ち合せる。 こんなに真ッサラできらきらしい20代後半の男の子の表情、始めてみたかも。
劇場内の見学する?と2階席へ。 
あっちゃん、にっこり笑った案内のおねいさんに、いちいち立ち止まって挨拶しなくてもいいと思うよ。 
1階席を見下ろしながら、「もしかして、あれがオケピですか? 初めて見ました!」とその辺も興奮。 (三谷さんのミュージカルに『オケピ!』という作品があります)
そのあと、オケピまで連れてったら、立ち止まらないでずんずんと横切るだけで済まそうとするから、慌てて服をつかむ。
ねえ、もっとちゃんと見なくていいの? 「だって恥ずかしいじゃないですか」
もうね、あっちゃんの反応が楽しくて、すっかり劇場の構造案内しちゃったよ。

芝居が始まっても、あっちゃんの反応に興味津々。 お、反応した。 気に入った。 そがれた。 そわそわした。
わたしにも初の帝劇『R』で、うわぁぁぁっがたくさんあったんだけど。

でね。 休憩時間に聞いた感想が、
「芝居って普通、人間関係でストーリィを重ねていくじゃないですか。 ミュージカルは歌を使うことで、感情を塊にしてお客の心を次々と包み込んで、納得させるんですね」
なるほど。 ありがとう。 こっちもよっぽど勉強だ。 そっか、歌ってそういう役割だったのか。

 

帝国劇場の空間のスゴサって、ちょっとわかった。
わたしは同じ舞台を1か月前に中日劇場で観てるわけだけど、醸しだされる湿度がちょっと違う。 それはもしかしたら、オケの音の密度かもしれないし(スゴクよかったの!)、美術のバランスの美しさかもしれないし、芝居が練りこまれてきた結果もあるかもしれない。
客席のイラつき感も、帝劇だね。 ミザンスに動きが少ないから、前の席の方の頭で、カンジンな箇所がずっと見えないってことが多かった。

で、今、迷っているのは。
いつになく魅力的に立ち上がってる部分を、役者の手柄として語るべきか、演出家の手腕として褒めるべきなのか。 どちらなのだろうということなの。
役者の芝居っぷりを見ると、かなり演出家のワザが入っているはずだと思うのだけれど、今までわたしが観た山田さん演出ではあまり感じられなかった部分なので。
(あ、この演出家の仕事についてはそのうち、別の項で語りましょう)

1か月前に聞いたとき、あ、感情の流れでゴマかしたわネと引っかかってた箇所が、キチンと意識して音を拾ってて、そんな細かいとこに萌えwwww
そのレベルの萌え箇所、多し。
他の人には説明してもわからないような、わたしひとりのお楽しみ♪だ。

 

あっちゃんは、劇場出口で何度も振り返る。 「次にこられるのはいつかなあ」
そのあとのリクエストにより、日生劇場、宝塚、クリエ前をお散歩見学。

別れての帰り道、永田町の駅で突然、新聞を買う日だったと気付く。 焦る焦る。 もう夕方じゃん。 売り切れか?
怪しげな動線でうろうろするが、駅売店が日曜日で全部閉まっている。
渋谷駅ホームでようやく発見。 購入。