2009.12.10. 18・15〜 帝国劇場
はぁ〜。 光に包まれ、宇宙を抱きしめるように歌う、ナンテこと、あんだな〜。
この歌声と出会ってしまうと、他の何もイラナイ。
無視してください。 単なるノロケです。
もしくは
1日がかりで脳みそがなくなるんじゃないかというほど、鼻水をティッシュで搾り取ったから(風邪ですね)、微熱にうなされていたんだ、ということで。
女の子たちがナンデみんな、こんなにかわいらしいのかなあ。 スカートをつまむ動作かなあ、ちらちらと見える深紅のペチコートのせいかなあ、アイリッシュダンスかなあと思っていたけれど。
今日は、
海賊やってる男子の笑顔がいいなあと見ていた。 ホント、いい顔で笑ってるなあ。
そして以下、すっごくコアな感想というか、イメージというか。
ふたりのクイーンの共通項は、ファザ・コン。
わたしたちの年代は『エースをねらえ!』の宗方コーチと出会ってしまったので、全員がファザ・コンとなり、お独りさま確率が高い、という説があるそうですが。
一方的な深い愛に包まれたい+自分は何やっても許されると考える症候群……?
あははは。 うん。 確かに。
だからこのふたりが、アンドレ/ティアナン タイプに落ち着きやすいのはそこか!と。
リチャードやドーナルじゃ、だめなの。
じっと支える・待つ愛が、包み込む愛に変化していくのが、たぶんステキなの。
エリザベスの発音する「孤独」には、底なしの憧れと、移り変わる気休めな愛のヨロコビと、父と自分、という誇りと。 実にいろんなものがぐちゃぐちゃに渦巻いているんだろうな、と思う。
そして孤独を楽しみながら、人間のどうしようもなさをも愛でていたのかな、とも。
このミュージカルはフェミニズムがテーマのひとつだけれど、「男という片翼/家族を愛することが至福」と落としているから古臭い話にならずにすんでるわけで。
それと対立して書かれているのが、リチャードやドーナルという亭主関白宣言たちで。
でもこの世界で、どっちが根強く主流なのかといえば、ね。 「男の方がエラい」
だから、
リチャードやドーナルを「悪役」「嫌なヤツ」と捉えるのは、間違いだと思ったの。
こちらが本流。 正当な考え方。
凝り固まっているけど。
ファザ・コン女には嫌われるけど。