母が亡くなったのが平成元年だったので、去年が20年祭。
……じゃないの?とさっき父に問うと、いや遅らせるものだから今年でいいんだ、と。
あれ? この間は別の説明だったような。 10年祭は10年にやった気がするし。
こんなふうにルールがあやふやで、
みんな年取ってルーズになってるのもあって。
まあ、大切なのは、家族が集まり偲ぶ会になればいいんでしょうけど。
弟とわたしの代になったら、いよいよどうなることやら。
でもまあ、というわけで、
どのみち家族だけの略式。 お墓参りに行き、地元の二子玉川に戻ってお食事。
父、弟、甥、わたしの4人。
南館の11階の懐石。 今夜は満月でしょうか。
甥(中1)がでかくなってて、182cm。 ついに弟の背を抜き、並んでいると同じくらいに見えるが、さすが腰の位置が高い。 両親のを足して割った顔をして、あどけないのか強かなのか、大人の会話は黙って聞いているが、話を振るとよくしゃべる。
多趣味なところは弟の血筋か。
部屋を覘いたら、本棚が大人びている。
そういえば三国志は? ああ。 そろそろ飽きた、かな。 (ふっ、生意気な)
買ったけど読んでない山岡惣八の「伊達政宗」があるけど読む? それは読んだ。 と、かなり読み古された第三巻を見せられる。(ま、負けた)
へえ。 安部公房、読めた? それは与えられただけだから触ってない。
「坂の上の雲」っておもしろかった? オレは偶然〜〜なことがあって最後まで読めたけど、司馬遼太郎はあんまり好きじゃないかも。
じいちゃんの山梨の本棚はどうなの? うん。 この間みたら読みたいのがいっぱいあったな。 どうやって借りよう。
まんがは? アニメは見るけどまんがは読まないんだ。(おいコラ。 あんたはわたしの甥かぁ?)
最近の若い人は、本は読まない、読めないのがあたりまえなのか?と残念に思っていたので、わくわくする。
弟がガイドしてたとしても、すでに好みが自立しているみたいなんだよね。
しっかりと書かれた本を読めて、感想を持てる。 これは人間として上等か否かの分かれ道だと思うので。
それにしても。
わたしの13歳は母のガイドで始まったサガンとヘッセだったよ。
かわいらしいもんでした。
そうか、
今晩は母を偲んでヘッセでも探し出して読もう。