あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

『夏の夜の夢』を観た

          2009.6.26. 新宿サニーサイドシアター /劇団ダルメシアン

ふと気付くと、勤務中にわくわくしている自分がいる。 これから、坂本 鈴 の新作が観られることが楽しみでしかたがない自分。 なんてステキなんだろう!

りん♪の価値観というのは、おばさんに言わせれば「それはそうだが、それだけじゃないと思うヨ」とも言えるテーマであることが多いのだけれど、
ああ、でも、そうだよ。そうだよねえ!とまっすぐにハートに飛び込んでくる強さがある。 胸が突かれる。 自分自身の弱さやみっともなさやズルさと正面から向き合わされるこのイタさは、他の作家では絶対に出逢えない。

欲望(性欲・食欲)と正直さをネタに、今日もスッカリやられました。

シェークスピアを原作に、男女4人と妖精パックとその友人キャリバーの6人芝居。
すっかり今風なおとぎ話として再構築されている。 今を生きてるコたちの恋愛として、切実な叫びになっている。
一方では、出だしのパックのご挨拶の書き換えなんて、もう見事にクール。

 

以前、りん♪の芝居を他の演出家(男性)で観たとき、その切実さが薄味になっていてがっかりした。 それで気付いたのだけれど、演出家としての りん♪の良さは、役者からそのコ独自の魅力と叫びを立ち上げてくること。

というわけで、役者さんが6人とも欠点だらけのそれぞれの役ときちんと向き合い、それは魅力的に演じてました。

 

開場前、余った時間(30分間違えてた)に薬屋で買い物。 さすが新宿2丁目の店員さん/男の子(関係ない?) は親切で感じよくて♡