あとりえあげん

世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。 HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

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『三文オペラ』を観た

          2009.4.14. 19・00〜 シアターコクーン

M列の中央エリアの席。 前列が座高の高い殿方で(大柄ではない)、舞台の下手半分がずっぽりと見えませんでした。 客入れ時と休憩時間に正面席のお客さまは前傾姿勢になるなよとのアナウンスがシツコクシツコク繰り返されるのだけれど、それ以前に千鳥配置にしろ!と言いたい。 客への愛がない劇場だってのはよ〜くわかった。

三上さん主演、亜門さん演出しか知らないまま、チケット余ってるという友人から買った。 ヤスはわたしより小柄で、わたしより口うるさいから。 よかったな、この席に座らなくて。
たぶんもっといい席があとから手に入ったから、わたしにチケットが廻ってきたんじゃないかな。

前半3/4が退屈で。 例によって何故退屈なんだろうと考えながら観ている。
手を変え品を変え、だいこん(ハム)料理にバリエーションを持たせて頑張ってるけど、いかんせん煮込む時間はなかったので。 というような舞台。
……演出家はさすがだな。 こんなバラバラでTV向けの素材でも、きちんと料理に仕上げている。
演劇としての空間とか関係性とかが生まれないから、M列まで届いてこないのな。

音楽性がさ。 たぶん違うの。 パワーになってないの。 意味を持たないの。 雑音としての説得力もないの。
何故かはわからない。 アレンジはおもしろいように思ったけど。

猥雑を目指したいんだろうなあって演出や、的外れなおはしゃぎや、ぎりぎりのお行儀いい暴力が、空回りしている。

貧乏人の切実さを……期待しても無理ですよね。 わかってる。
生きるという悲哀とか……踏みつけのし上がるふてぶてしさとか……
それを全部戯画的に笑い飛ばすぜ!ってのが……。 いやいやいやいや。

客が置いてけぼりを喰っている。 (でもみんな、おとなしく座っているんだからエライもんだ)

でも、ずるいよ。
後半1/4の三上さんがもう……!!
病的なカッコよさ、追い詰められた美青年やらせたら、もうね。 もうね!!

かれは自分が創れる美の世界をよくわかってる。 研究している。 足首の角度とか動きの緩急とか。 
金網の立方体の中に、半裸の三上博史が片手で吊るされ曝されてる図なんて。
ズュルズュルですよ。

あとMC(パンフ買わなかったから役名わからないです)、あの方ステキね、紅いドレスが似合ってた。 きれいなソプラノだったけど、有名な方?って帰り道にヤスに聞いたら、「メラさんだよ!」
ごめんなさい。 ものを知らなくて! 米良美一さんでした。