あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

『パチッ』を観た

          2009.4.5 18・30〜 プロト・シアター /子犬会議

あっちゃんが作・役者で参加したコントライブ。 10分くらいのコントを10本くらい観たのかな。

行く前、内心はどきどきだったんだ。
わたしは基本、コメディって苦手意識が強い。 
近頃流行りのハートフルコメディなんていわれた日には、はだしで逃げ出したくなっちゃう。(ごめんなさい。実際に逃げてます)
でもまあ、コントだから。 あっちゃんの作家デビューだし!と、ね。

ぎりぎりの時間に着いて、うしろの方からこっそりって席かなと思っていたら逆で。
中央通路の一番前に特等席な椅子を、目の前で設置してくださいました。
……ごめんなさい。ありがとうございます。

いやあ、でも笑った〜。 くすくすくすくすと気持ちよく。
やってるほうも、一生懸命に楽しんでるしね。

わかったのは。
コントと芝居は違う視点でつくられてるんだってこと。
たぶん、演じ方も違うんじゃないかと思う。

ただ、コントの延長線上には不条理劇があるはずで。
そこには大きな憧れがあるんだけれど。

コントはね、典型的な日常を大げさに描写することから始まるんじゃないかと思う。
この「典型」とは作られたお約束なイメージという意味で、真実とか本質という意味ではない。
で、ところどころ、突拍子もない強調とか切り替えを挟む。
それで人間の愛らしい欠点を描き出し、
客席から共感という笑いを引き出すのかな〜と。

あ、もちろん。 そういう演劇もあるんだと思いますよ。
わたしにはそういう演劇は趣味ではないってだけです。

わたしには不条理劇は書けないのかもしれないなあとボンヤリ思う。
原点であるらしいコントは、わたしにはない視点を持って書くらしいもの。
こんなに違うものだとは、思っていなかった。