2009.4.4. SPECIAL COLORS / 身体の景色
前項ではスタジオパフォーマンスって書き方をしたけれど、
正確にはどういう説明がいいのか、むずかしいんだ。
世界としてはコンテンポラリーダンスが近いのかもしれない?
というわけで、わたしには好みだが。
隣で観ていたちょーふくんは………………。
床に置かれたロウソクの中。
おひとりが鈴木メソッド出身のオトコな役者さんで、
まあいわゆる鈴木メソッドですから。 流れるくっきりとした台詞も、緩急ある精神性の高いからだの使い方も。
でも役者のからだとダンサーのからだって、語る言語が違うんだなと思う。 昇華のさせかたが違うみたいかな。
もうお一方がウィッグをつけたオンナな作曲家で、ご自分でピアノを弾いて唄声を出して(ここでは抽象性が高かったけれど、ふだんは違うらしい)、コトコトと台詞も演技もこなしてらした。
台詞は小説から切れ切れに抜粋したもの。
それに映像。 事前に作られたものを壁に映し、その絵と一緒にその場で役者さんを撮ったものを瞬時に合わせ鏡のバリエーションに加工して、あわせて映し出す。 そこに存在している肉体と虚像の同時性。
これも最近のコンテとかの流行り?
エピローグあたりのまとめ方が学生の自主映像くさくて(んー。うまく言えない。技巧的に無理矢理に上手にまとめましたぁっていうのか……)、ちょっと気になったけれど、
オトコとオンナの無機質感が人間のぞくりとする一面を切り裂いていた……ように思う。
演出/圭介くんだから、わたしの感想もちょっと甘い[E:happy02]か?
わたしも少しは慣れてきたのか、圭介くんがたぶんつけたであろう演出が見えて、
はぁああ、いい効果を出してるな〜と思う。
なんかねえ、人間がオトコとしてオンナとして、
ウツクシクそこにいるの。
台詞にはもうメッセージがほとんど感じられなく、ただふたりがそこに存在するためのキッカケでしかない。
もう少し、物語性が出てきたら、
もっと長いパフォーマンスとして成立しそうかな。
でもねえ。
会場にいる圭介くんてば、ちょろちょろと客席の世話係りみたいなことしちゃって、
気持ちを配って、スタッフとしては正しい姿勢なんだけど、
知らない人はあれが演出家だとは思わないんじゃなかろうか。
微笑。