この本。
昔、友人に借りて、むちゃくちゃおもしろかったことは覚えていて、
何しろ、大河ドラマっていいなあと思ったおそらく最初の本だったし、
でもその後もう一度読みたいと思ったとき、本屋でもサイトでも手に入らず、友人も自分の本を処分してしまっていて、わたしの中ではある意味、幻の一冊(全3巻だけど)だった。
先日、魔が差してもう一度サイトで検索。 やっぱり在庫なしの本屋が並ぶなか、何故かセブンアンドワイ経由で手に入った。
ネット本屋はすごいと思う一方で、
そのうち本も、ダウンロードできる時代が来るのだろうかとも思う。
そうすれば絶版とされている本も読めるようになるのかな。
でも本は文字の羅列内容だけでなく「本」という物体の文化でもあるのだから、どうなのだろう?
読み始めてわかったのは、
むちゃくちゃおもしろかったことは覚えていてるが、内容は全部キレイに忘れていて、夜を徹して新しく楽しんでいるということ。 (明日は会社なのに!)
臨場感が半端でなくてね、もうどきどきしながらページを繰る手が止まらない。
そして12世紀のイギリスやキリスト教の文化を、今のわたしは昔よりかはもう少し具体的にイメージできるので、そして社会の中の人間のあり方についてもう少し広く認識できるようになった分、読みながら、ああ、ねえ?なんて新しく感嘆する。
森に住む者=アウトロー って言葉、あなたはどこまで解説できますか? (文中でも簡単な説明はあります) その生き方をどこまで、どんな重さでイメージできますか?
ついでに。
簡易老眼鏡をかけて読んでいるわけだが。 わたしの場合、日常は本来40センチメートルから先の世界がクリアに見えている。 はずなのに、眼の筋肉は怠け者で、半日も本を読んでいると俗に言うピントスピードが著しく衰えて、それはもうびっくりする。 裸眼で本来見えるものが見えなくなる。 恐ろしいくらいです。
こうして歳をとると、本も無制限に読み続けることすらもできなくなるんだ。