あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

「あとむの時間はアンデルセン」を観た

            2008/2/23 14・00〜 保谷こもれびホール / 劇団あとむ

どうやらねえ、あのグリーンのブーティを履くとわたしは道に迷うらしい……。
はあああ。 劇場、遠かったぁ。 強い風の中、ホールにたどり着いたときには泣きそうでした。
でもね、遠くまで頑張ってきた甲斐ある舞台。 

舞台芸術はねえ、おカネをかければいいってもんじゃないね。
アイディアと身体能力だけで、ここまで表現できてしまう。
客席の子どもたちはくすくすと喜んでいたし、おとなたちは涙ぐんでいた。(含・わたし)

マイムとかがシンプルなんだけれど、ア・カペラや言葉の重なり合いで補うと、ぶわっと広がる風景になる。 空気が拡がる。
そして人間の切実で素朴な祈り。 

4作品のオムニバス。
アンデルセンって暗く、重い人間の幸せを描いてんだな。
もうねえ、心理的にも残酷でねえ、胸が痛かったです。

マッチ売りの少女
今さら気がつきましたが、出だしがさ。
雪の中、はだしの女の子がマッチを売りながら街を彷徨っているのに、おとなは無視してるんだよ。 これは社会的にすごく問題なんじゃないのか?と思う。
でもさあ、実際にそのへんの薄汚れた女の子を自宅に招きいれて、風呂入れて着替えさせて食べさせるって行為、チョットできないよなあ。 とも思う。
いや、本編とは関係ないのですが。