2007/11/4 13・30〜 GTホール / 一葉会
昔、東宝アカデミーという戯曲の講座に通っていた。
天下の東宝主催であるから、プロへの道が開かれているようなおいしさをちらつかせながら、
その実、講義の内容は市民講座レベルで、
今だからいえるけれど、戯曲の書き方も空間としての立ち上げ方も、演劇のつくり方をほぼ学べなかった。
実際、制作スタッフとしての社員やバイトは何人か引き抜かれたが、東宝で劇作家としてデビューした人材はその後もいない。
わたしはその疑問を会社に尋ねたが、無視されたままだ。 ま、いいんだけれどね。
で、何人かの友人たちは残った。
そのときの三人が独自に勉強会を持って、リーディング公演をしました。
公演というより発表会かな。 有料の。
三人の劇作家が三人の登場人物の短編を書き、三人の役者が演じるので「トライアード」。
だぁさんも なぎちゃんも さちこサンも頑張ってました。 うん。
でも、なんでこうしちゃったの?ということがたくさんあって。
それはそれぞれの考えの差なのかもしれないが。
最近、劇作家見習いの間ではリーディングが大流行みたいで。
だが、
リーディング公演が劇作家を実際にどれだけ育ててくれるのかな?ということは、わたしにはかなり疑問で。
だけど、本公演を打つということは、やはりスッゴイ大ゴトで。
何もしないよりかは何かをしたほうがいいに決まっていて。
今の自分が何をどこまで出来るか?と考えると、安易にリーディングを選ぶしかないのかなとも思うのだけれど。
今日の公演では、わたしの中での解決にはつながりませんでした。
スタンドのお花のお裾分けをもらって帰り、おうちで活ける。
習ったことはないけれど、要はレイアウトってことでしょ? (華道を極めている方には失礼な言い方か。 すみません)
いろいろといじりながら、
先日の演出作業で、自分の詰めの甘さを実感したことを思い出す。
妥協しない。 妥協しない。 最後まで詰めろ。