あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

ショートコント

戯曲セミナーでの、別役サンからの課題ということで、
10分くらいのコントを書いた。

死体か爆弾をモチーフに書く などといくつかの制約がある。
(くわしい内容を知りたい人は、『別役実のコント教室・不条理な笑いのレッスン』白水社 をお読みください)

9月中、ずっとかかりきり。
提出日はもっと先だけれど、キリがないのでえいっと提出してしまう。
今、体裁は第三稿になっているけれど、何十回と読み直し、書き直し。
こんなにこんなにひとつの文章の塊と、密に向かい合ったことは初めてだったかもしれない。

こんな感じかな?と、完成したつもりになる。
数日後には、違うな、になる。
で、これで完成だ、と思う。
そのあとの別役サンの講義で、書くうえでの注意事項をわたされる。 げっ、わたしのはNG事項を全部やっているじゃないかぁ!
直すために、いろいろとやりくりするうちに。

あれ? 空間が立ち上がってきたのか? もしかしたら。

そして繰り返し、自分に問う。 これも別役サンの教え。
「ふっくらとした嘘をつけているか?」

そんな毎日。 本を読んでても。

 

そしたらチョット、見えてきた。

空間とか、動きとか。
役者さんに理解してもらうために、説明しなければいけない裏の状況とか。

人から指摘されて、気付かされる部分もある。
それを、台本を変えないまま、役者さんの呼吸だけで表現できるかな?とも考えてみる。
そっちの方が、言葉で説明するよりスマートな感じがする。

 

演劇が、すごくおもしろくなってきたかもしれない。