戯曲セミナーでの、別役サンからの課題ということで、
10分くらいのコントを書いた。
死体か爆弾をモチーフに書く などといくつかの制約がある。
(くわしい内容を知りたい人は、『別役実のコント教室・不条理な笑いのレッスン』白水社 をお読みください)
9月中、ずっとかかりきり。
提出日はもっと先だけれど、キリがないのでえいっと提出してしまう。
今、体裁は第三稿になっているけれど、何十回と読み直し、書き直し。
こんなにこんなにひとつの文章の塊と、密に向かい合ったことは初めてだったかもしれない。
こんな感じかな?と、完成したつもりになる。
数日後には、違うな、になる。
で、これで完成だ、と思う。
そのあとの別役サンの講義で、書くうえでの注意事項をわたされる。 げっ、わたしのはNG事項を全部やっているじゃないかぁ!
直すために、いろいろとやりくりするうちに。
あれ? 空間が立ち上がってきたのか? もしかしたら。
そして繰り返し、自分に問う。 これも別役サンの教え。
「ふっくらとした嘘をつけているか?」
そんな毎日。 本を読んでても。
そしたらチョット、見えてきた。
空間とか、動きとか。
役者さんに理解してもらうために、説明しなければいけない裏の状況とか。
人から指摘されて、気付かされる部分もある。
それを、台本を変えないまま、役者さんの呼吸だけで表現できるかな?とも考えてみる。
そっちの方が、言葉で説明するよりスマートな感じがする。
演劇が、すごくおもしろくなってきたかもしれない。