あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

「ネバーランド」を観た

            2007/9/16 13・00〜 下北沢東演パラータ /劇団ダルメシアン

最初に愚痴っちゃうと、劇場が、と、遠かったぁ。
駅から15分だと? 地図、分かりづらくて、迷うし。 ええ、行き過ぎてました。
ほぼ偶然に看板をみつけたときは、くらりと、マジ倒れるかと思った。
それから本日の教訓。 急いでいるときは、お年寄りに道を尋ねてはいけません。
ご親切だから、同じこと、5回は繰り返して説明してくださるので。 笑笑っ。

でも、rin♪がこの劇場を使いたがった気持ちはよく分かる。 ステージの奥行きがたっぷりしていて、床もよさそうで。 そりゃ気持ちよさそうに、飛んだり踊ったり広々と。
でも、場所的には、と、遠いっ。

作品、
本人の苦労や迷いやナンやらを承知でいってしまうけれど、やっぱり作・演出のrin♪は、天才の部類だな。
むちゃくちゃな創り方をしているのだけれど、
むちゃくちゃ面白いというか、人間の一面を無造作につきつけられて、ぞぞっと怖いんだ。
ああ、オトコってこういう逃げ方するよなぁって、すごく共感。

錯綜するイメージが、ちょっと観客には不親切。
役者さんがアンサンブルも兼ねるのはいいけれど、衣装も何も変えずにそのまま演じてしまうから、混乱してしまうのね。
説明も足りないから、せっかくのたくさんのパーツがなんとなくぼんやりとしか絡まらない。
まあね、
自分で感じない、考えない観客は置いていこうって創り方もありかもしれないが。
描こうとしている世界は、ホント、いいのになあ。 わたしの胸には(懐かしく)迫ってきて、最後、ふたつに分かれた自分が握手するシーンは、うるうるった。