2007/8/11 Aプロ/14・00〜 Bプロ/18・00〜 相鉄本多劇場
/横浜リーディングコレクション
というわけで、4人の演出家による岸田4作品のリーディングです。
正統派から、ここまで壊したら岸田センセイも苦笑いするしかないだろーなあ というのまで、絶妙なバランスでまとめてありました。
戯曲セミナーの世話役の楢原サンが、内1作品を演出していたのと、
以前のセミナーで「紙風船」について勉強したのだけれど、何がいいのかオモシロイのかが全然わからず、だから役者の声を通した空間に触れてみたかったのと。
今回のリーディングはねえ、
ホンを壊しに壊しても、逆に楽しめてしまったのでした。
リーディングという括りの中では、それはルール違反では?ということのオンパレード。
ただ、
どんなに壊そうとも人間描写が流石にしっかりしているのと、
それでも救いようのない古臭さを、演出家の作風に乗せてうまくボカしてしまったのとで。
なんか芝居としては下手でも、勢いだけでお客を天国まで楽しませてしまえるんだなあナンテ、どうしようもない感心をしてしまったり。
でもやっぱり、それは最後に上質で刹那い空間を魅せてもらえたから、笑い話に出来るのだろうなと思ったり。
「紙風船」 いい作品なんだなあと、しみじみわかりました。
役者サンの声で、言葉の向こう側がいっぱい立ち上がってくるのね。
オトコの純情、やりきれなさ、哀しさ。 愛。 きゃー、そりゃステキだったんだよ!