(昨日の感想の続きです)
「運命は変えられないけれど、人間(自分)は変われる!」
細かい部分ばかりを書いて、大切な感想を書くの忘れてました!
わたしが夕べの舞台を観て、感じたテーマです。
状況から逃げられずに生きる、または死を迎える。
その中で、尊厳、愛、狂気、迫害する側、される側……などの生き方を選択するのは、
その人の自由だな、と。
裁判のシーンのアントワネットから目が離せなかったのですが、
↑の文章風に言えば、
「脚本は変えられないけれど、表現は変えられる!」とも思いました。
受け入れる女から、愛を抱いて戦う女になっていたのです。
また、そのシーンで、
アントワネットは2度、ぐるりと客席を見回すのです。
その瞬間、「わたしたち」はかの女を糾弾する民衆の側にされたことを、
客席の何人が気付いたのだろうな。
処刑のシーンの最後で、
全員が不協和音で「自由!」と歌うとき、
カリオは口を閉ざし、アントワネットを見下ろします。
自由という主張に疑問を持つことさえ、わたしたちは選択できる。
これは、今のわたしたちが当然としている価値観を、根底からひっくり返す演出かもしれませんね。
黙ることに疑問を持つ。
歌うことに疑問を持つ。
表現という主張に、疑問を持つ。
でも
偶然居合わせた周囲のお客様たちを眺めていると、
考えることを放棄しているご自分を、疑問に思っていらっしゃらないような。
それが
舞台にお金を払ってくれる人たち
または 日本人 の
現実 …… ! ! !