あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

日本酒に目覚めた(かもしれない)

……って、酒、ほとんど飲めないでしょうがと突っ込まれそうです。

某雑誌に「女性がひとりで嗜む日本酒」みたいなエッセイがあって、それがエラクかっこよかった!
その方のこだわりが、絶対に純米酒、つまみはごく単純簡単なもの、いろんなmyおちょこ。 わおっ、真似したいっ。

Guinomi1 通りかかった解体直前のビルでフリーマーケットしてて、嘘みたいな値段でそこそこなグラスや靴を買い、ついでに手びねりっぽい黒のおちょこを買う。 
安物、なのだろうけれど、やたらと景色というのか、雰囲気がいい。
はい、まずモノありき。

次の日スーパーで、冷酒の棚でラベルを見ながら純米酒を選ぶ。
フライパンに焦げ目をつけた厚めの「あげ」をざくざくと切り、香菜を刻んだのとおしょうゆをじゅっとかけて。
おいしかった。 それなりに。

Guinomi2 5合瓶というのかな? それからじかにおちょこに注ぐのが、どーも無粋だ。
近所の食器やで、片口っていうんでしたっけかね、あれ。
そしたら、揃いのおちょこもありますよと、2個並べられてしまいました。
はい、今は出窓に飾ってありますけど。

最初の1本。 (名まえもメーカーもチェックしてなかった。 ハマる予定はなかったので)
冷酒でのんでいたのだが、ある日、冷蔵庫にしまい忘れる。
次の晩、しかたなく常温で飲んだら、……うまい。 こっちのほうが好きだ。

Kikusui 相変わらず、スーパーで冷酒の棚。
出会いはこれだった!
どう表現すればいいかよくわからないけれど、声を出して「おいしい」。
舌の中ほどを転がるうまみが心地よく、もっと飲みたい!と思ってしまう。

いきあたりばったりでつくる簡単な夕食。 うどんであったり、豚汁であったり。
純米酒、合うのよ。 ああ、しあわせ。

そして、3本目を買う。 会社帰りの深夜。
店の片隅で携帯電話にどなっていたおっさんが、ふとわたしを見て言葉を失う。
ちょっと上等なコートとマフラーのおばさんが、片手に日本酒のびんだけを下げてる図に、見とれたのか、アキレたのか。 

Uonuma  
家に帰り、まずそのまま(冷酒)で口に運ぶ。
うわ、純米酒って言っても、ここまで味が違うの?
フレッシュできりりとしている。
……やっぱ、気に入ったのにしとけばよかったのかなぁ……。

次の日、って今日なんだけれど。
気がついて、レンジでぬるくチンしてみる。 「ええ?」
口と鼻腔いっぱいがフローラル(……なのか?)。 別の飲み物になった。
しかし、覚めたらぴりぴりととげとげしくて、おいしくなくなっていた。
(これはレンジでチンだからなのかなぁ)

それにしても、純米酒。 奥が深すぎ! 
ひとりでてきとーに飲んでて、これですから!