昨日日曜日、ワークショップの個別講評があった。 場所は三茶のパスタやさんのテーブル。 不届きにも飲み物だけを頼んで。
いえね、少し落ち着いたら何か食べようとか言っていたんだけれど、3時間近く話が途切れず(1回トイレ休憩あり)、最初のオーダーのみで話題は突っ走る。 突っ走る。
わたしの「エゴイスト」と、もうひとりのプロットの講評。
(このお店には、夜にもう一度戻って、ちゃんとお食事もしましたから)
考えたら、師匠から対面で講評してもらうのは初めてだった。
「この、へたくそっ」から始まって、ありがたいのは技術的な欠点を指摘してもらえたこと。 「1回、公演をすればわかんだけれどなぁ」 と、ぼやかれて。 戯曲講座とかにありがちな、お話がどーの、テーマがどうの、人物がどうの、……じゃないのですヨ。
こーいう組み方をすると、役者に辛いとか、客にはこう見えるだろうからよくないとか。
音響の入れ方、とスタッフへの頼み方とか。
このシーンはこーすれば、もっと演劇的に盛り上がるだろうが、とか。
うわぁぁぁっ。
世界が、立体的に立ち上がってくる。 気分的には、ほんのちょっとだけ演出をしてもらったっていうのか。
「で? このまま、リーディングする?」
……か、書き直せたら、書き直して……(小声)。
「そうだね(にっこり)」
……って、14日だよ、リーディング。 2週間ないよ。 連休、予定入ってるし。 観たい芝居も公演してるし。 …………(泣きそう)。
「できるよ」
あのう、わたし一応、会社員もしてるんですぅ。
「そっか」 (好きにすればという顔をされる)
ええいっ、どうにかなるっ。 宣言しちゃいました。 (そのあと、ネットの掲示板使って、全員に!)
で、すごいのは、このあとの出来事だった。
師匠に、上階にあるSePTでの公開ゲネに連れて行ってもらったんだけれど、この新作で、ふたりがたった今、講評で指摘されたことが、目の前で見事なお手本として展開したのだった。 あまりのグーゼンの羅列に、思わず、顔を見合わせてしまった。 必死でもがいていると、求めるものは与えられるモンです。 つくづく思う。
目下の思案どころは、装置。
オープン前のレストランのフロアの設定にしてたのだが、厨房との出入りがうざったいから、厨房そのものにしたら?と言われる。
あ、そうですね。 そうします。
「おい、言いなりかよ。 こだわりはないのか?」
え? 一度はね、黙って受け入れてみますよ、なんでも。 それから、ベストはどれか判断する。
本日、昼休みに検索したが、ほしいものは見つからず。 会社の帰りに、本屋に寄る。 レストラン経営の雑誌、建築のコーナー。 ようやく、厨房の見取り図に行き当たる。
ウォーキング・フリーザー、ドライ・ストッカー、洗い場、食器は、ふむ、こーいうとこに置くのか。 そーかー、こういうものがトコロセマシとあるのよね。
でも、ダンスやパフォーマンスが入るから、広い空間が必要なんだよね。
どうしたら、厨房をイメージさせるロマンティックな空間になるかなあ。 窓! うん、大きな窓はつけたい。 それから……、行き詰った。 どうしよう。
追伸 わたしは、装置が絵として決まらないと、芝居がかけないらしい……。