朝、7時直前に電話で父に起こされる。「寝てたか?」 う、ん。そろそろ起きる時間だから。「夕べ、12時半、スーパーノヴァを観測した」 淡々と読み上げるかような口調で、静かに告げる。ん? ……ええーーーっ!? 新星発見!? 「知り合いにお願いしてアメリカの天文台に申請してもらった。まあ、世界中から同じ報告が押し寄せるんだろうけれど」 でもそれは、それは、すごいよ。おめでとうございます。
実は父は、今年の1月にも新星を発見した。発見したけれど、どう行動すれば自分が発見者になれるか知らなかった。だからその星の発見は、世の中では、他人様が1ヵ月後にみつけたことになっている。それから、父の勉強と機材投資が始まった、らしい。(らしいというのは、あそこをこうして、何をこうしたと説明されても、わたしには理解できないため)
夢は、かなうものですね。
(あとは、父の申告が世界で1番のりであることを祈るのみ)