あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

◆創る 2006

チケットの買い方

今さらですが、みなさんは、どうやってチケットを買っているの? お盆に上京する友人がTVDを観るというので、チケットを買うことにした。が……。ネットはどこも、売り切れ扱い。テレザーブは、電話がつながらない。なのでさっき、帝劇の窓口まで買いに行って…

夢 そして 吸血鬼

□ 昨日見た夢の自己分析わたしはこの1週間ほど「神戸連続児童殺傷事件」関連の本を、犯人の少年と周囲の人たちの距離感を計るように読んでいたのでした。乱暴な言い方をすると、少年に蓄積された心の闇に、甘やかすのではなく、どこかでぷすりとガス抜きを…

「糸地獄2006」を観た

2006/7/29 14:00 〜 シアタートラムわたしの書きたい芝居の方向が、どうやら幻想劇という括りらしいという時点で、師匠から必読と言われたうちの1冊が岸田理生の「糸地獄」。言葉やイメージがあンまりにど真ん中の好みで、息を呑みました。(わたしはもう少…

「恍惚の人」を観た

2006/7/29 東京芸術劇場 小ホール2 /劇団東宝現代劇75人の会師匠がときどき、「客席全部が泣いているのに、オレだけドン引き」という言い方をするのだが、……わたしにとって、この舞台がそうだった。あらら。友人から又聞きしたこの劇団の脚本募集に応募した…

構想を語る

戯曲の構想を考えているとき、内容を人に話したことがほとんどなかった。自分だけでじっくりたっぷりしっぽりイメージを重ねるのが、好き。自分だけの世界を、自分だけで煮詰めて、漉して、味わう。幸せ〜。土曜日、芝居を観た後、劇作の友人とお茶をしなが…

音楽劇「風を見た少年」を観た

2006.7.22 13:30〜 東京都児童会館ホール/劇団あとむうわあっ、こんな舞台もあるのかあ! びっくりしました。 C.W.ニコル原作の長編ファンタジーが、(原作をよんでいないけれど)隅から隅まで(たぶん)表現されている……。どう説明しよう。人形劇と、パン…

ブラピ +2本

友人の置いていったDVDコレクションから、「Mr. & Mrs. Smith」と「リバー・ランズ・スルー・イット」を観る。「Mr. & Mrs. Smith」 超娯楽大作で、かなりおもしろかった! ちょっと前なら他の役者がやったであろうこの役を、そう、ブラピがやるのかぁと、感…

「こども劇場2006 雪の女王」を観た

2006.7.16 14・00〜 SePTイタリアの女性演出家による、ちょっと実験的な舞台。ストーリィをなぞってはいるが、ちゃんと説明されるわけではない。子どもたちはアンデルセンの童話ではなく、ダンスやマイムや声による「演劇空間」を愉しむことになる。ずいぶ…

ブラピ 3連発

友人が、あげん家の大きなTVで観たいと言って、ブラピの映画鑑賞会。思った以上に、人数集まらず。ブラピ、人気ないのか、わたしの周辺。「トロイ」「レジェンド・オブ・フォール」「オーシャンズ12」の3本、食べながら飲みながら、くっちゃべりながら、観る…

自分のスタイル

少し、自分を振り返ってみよう。劇作をするときの「自分のスタイル」を手に入れた気がする昨今である。たぶん、もう迷わないと思う。……長い道だった。某東宝戯曲アカデミーでは、基本的に「芸術座」をイメージした作品を求められた。(まあ、わたしの参加し…

1行ずつ

先日の勉強会で、師匠がいいました。その1作のためにまず、「創作ノート」をつくるといいよ。うん、わたしもつくります。思いついたことは何でも、そこに書き込む。せりふでも、キーワードでも、シーンの描写でも。あらすじも、繰り返し、書く。かけなくな…

書く 容量

戯曲公募/AAF戯曲賞に応募。今度は締め切りを確認、確認。 → (ああ、恥ずかし……)近松賞に応募規定(80枚程度以上)に大幅に足りないので、50枚をとりあえず70枚まで増やす。同じモチーフを、何度も書き直し練り直し設定しなおしているので、眠ったままの…

「アンデルセン・プロジェクト」を観た

2006/7/4 19・00〜 SePT あげんのオススメ度 ☆☆☆☆★終演後の周囲の声が、「カッコイイな」と「わかんない」。両方とも若い男の声だったことが、ちょっと興味深い。観る側のフトコロの深さを選ぶのかもしれない。近くの席に座っていた、大声で頭の悪そうな演劇…

締め切りを間違えた……

笑ってくださって、いいです。今週、「近松賞」に応募したんですが、……締め切りを一年間、間違えておりました。来年だって……。だったらこの6月に、ご応募ください案内なんかを送ってこないでよぉ、尼崎市。そりゃ、ちゃんと読まなかったのはわたしですけど。…

戯曲塾に参加

戯曲の書き方を学ぼうと思ったら、どうします?1 とりあえず、わからないままに書く。書き上げる。う〜。知らん顔しようにも、自分以外もその原稿を持ってる(はずの)人がいる以上、超赤面ものでも、書きましたというしかないワ。2 劇団の文芸部の方を紹介…

本の貸し借り

「早く早く、帰んなきゃ」などとつぶやきながら仕事を片付けていく。携帯メールに友人から、宅急便を20-21時指定で送ったとあった。「あ、買い物……だめだめ明日」「ダ・ヴィンチ・コード」に「シャドー・ダイバー」、おもしろい本を立て続けに貸したら、じゃ…

「神童(全4巻)」を読んだ

by さそうあきら 双葉社あげんのオススメ度 ☆☆☆☆☆ (コミックです)最近のまんがには、「のだめカンタービレ」とか「ピアノの森」とか音楽家を描いた秀作がいくつかあるけれど、この作品がスゴイのは、「音楽」とか「音」の本質を、読者の感性に深く響かせて…

越路吹雪の特集 / NHK-BS2

カテゴリを悩んで、結局「映像」ということでひとくくりに。そういえば、友人2人にそれぞれ、あげんン家で上映会をしたいと言われてて(夕べ書いたように、テレビがでかい。画像も美麗)、最近映画(レンタル・TV放映も含めて)を全然みていないと気づいた。…

「ミー&マイガール」を観た

2006.6.6. 18・30〜 帝国劇場あげんのオススメ度 ☆☆☆☆☆ その日の仕事に、あまりにくたびれ果てて、「先に帰りまーす」 終業時間の6時きっかりにタイムカードを押した。押したとたん、思いついた。このまま帝劇に向かうと、6時半からの舞台が観れるのかな? …

おとなの愉しみ

20年ほどむかし、某劇団四季に、強面・大男の営業本部長がいた。どのくらい強面かというと、暴力団の闘争が緊張していた関西で、タクシーから降り、数10メートル歩いたら、街角ごとに立っていた組員が頭をさげて挨拶した(幹部と間違えたらしい)というエピ…

「コインの使者」を読んだ

by 伊藤キム /かれの公式サイトの「キムは今」の一節7ヶ月をかけて、ぐるりと地球を1周してきたダンサーの伊藤キムさんの旅日記の中に、トルコでのエピソードが追加されていた。かれに何が起こったのか、説明がつかない。異国での日々といくつもの因果関係…

「カモメに飛ぶことを教えた猫」を読んだ

by ルイス・セプルベダ 河野万里子 /白水社あげんのオススメ度 ☆☆☆★★ (あなたが猫or海鳥好きだったら☆☆☆☆☆)友人によく「泣くことを目的に本を読むな」と言われるけれど、このタイトルと表紙を選んだ時点で、わたしは ピュアな感動/人間だって捨てたもん…

「又蔵の火」を読んだ

by 藤沢周平 /文春文庫あげんのオススメ度 ☆☆☆★★何がズルイって、昔からある本を「新装版」って銘打って「今月の新刊」扱いにして、本屋で平積みにしてあれば、読むつもりなくてもつい手にとって、買わされちゃうってこと。わたしの本棚にはこれから読みたい…

アマチュア主義

美大に入った頃(18歳)からか、絶対になりたくないものが 芸術家/アーティスト だった。では何になりたかったか? プロのクリエーター/職人 (そして人間としても、プロに)を目指そうと思った。この言葉の選び方は、わたしの価値観から説明しなければ、…

「七番目のユニコーン」を読んだ

by ケリー・ジョーンズ 松井みどり 文春文庫あげんのオススメ度 ☆☆☆★★「ダ・ヴィンチ・コード」系列の本です。中世タペストリーにまつわる甘ったるいミステリー。うーん、それともハーレクイン・ロマンス系列といったほうがいいのかな。何度も、「たいがいに…

「あなたに不利な証拠として」を読んだ

by ローリー・リン・ドラモンド 駒月雅子 /早川書房 ハヤカワ・ミステリ「ANYTHING YOU SAY CAN AND WILL BE USED AGAINST YOU」 by LAURIE LYNN DRUMMOND / HAPPER CILLINS PUBLISHERSあげんのオススメ度 ☆☆☆☆★最初から、別の話を。ずっと以前、深夜TVで…

差別しない という 差別

(今日の出来事 / 駅の売店で、新聞を買う。携帯の待ちうけ画面を変える)きのう作文しながら、「らい」という字を眺め、その後ろに秘められているであろう社会の暗さを考える。けっして、軽はずみな発言はできない。それを前提に……。それから劇作家には社…

「らい王のテラス」を読む

戯曲本も絶版だろうし、再演もほぼありえない舞台をコメントするというのも妙なのですが。わたしの芝居の原点はここにあったのか! と、先日発見。あきれるというか、うれしいというか、これで今後、自分が劇作するうえで、わたしの原点はこれなのよっと居直…