あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

50年前の疑問

小学生の頃『アタックナンバー1』というアニメを観ていて、漠然とした疑問があった。50年たった夕べ、急にわたしの中で、その謎に決着がついたという話。

 

 

名まえもしらないキャラである。最初はライバルのチームにいたのかな。主人公に憎々し気だったのが、やがて仲間になり、かわいげも見せるようになってたと思う。(その頃にはわたしがテレビを熱心に観なくなっていた)

 

片側に寄せたひとつ結びという髪型が気にいらなかったのだ。さびしい顔立ちにまるで似合っていないし。主人公やライバルの引き立て役だとしても、手抜きすぎる髪型だと小学生ながらに感じていた。

 

だって、実際にそんな髪型してる人は世間にいないし。

このお話の中ではわき役だとしても、かの女にとってはかの女が主人公なはずだし。そうしたら一番似合う自分を工夫するよね。

 

きっと原作のまんがでは、数コマぐらいにしか出てこなくて、その場しのぎのバリエーションとして描かれたんだわ。アニメだとお話を引き延ばすから予定外に出番が増えたんだわ。わたしはそんなふうに考えた。

 

(そういう子どもだったんです)

 

 

 

夕べの脳内で、どんな錯綜があったのかはわからない。

 

先日観た『漫勉』という番組で浦沢さんが、ちば大先生に「『のたり松太郎』にでてくる名まえのないわき役たちのすばらしさ」を褒めてらしたことや。

 

自分がセミショートをひとつに編み込むとき、(からだが固くなったのかw)首筋でなく左肩上で結ぶほうが楽になったことや。

 

 

そうか。あのコは後ろで結ぶのが技術的に苦手だったんだ。と思いついたの。肩上でしか結べなかったのよ。

ああ。なんかスッキリした。

アニメの(男子?の)描き手の問題でなく、あのコ自身の選択だったのなら、いいのよ。それで。

 

 

 

わかってもらえるかなあ。このビミョウな思い込みw

 

 

 

そして。出会うひとりひとり(子どもの頃に観たアニメのわき役のわき役)のそのあたりの深みまで意識せずに踏み込んでしまうから、わたしの心はおかしなことになりやすいのだわと、最近気づいた。

 

うん。あなたの気づかぬあなたの深みが、わたしには見えている、かも。