夕べはかなりハッキリとした夢をみた。
といっても、白いアトリエみたいな部屋で、何冊かの無名作家だかの本を選んで、そのセレクトを褒められたあたりまでは、あやふやだけど。
「君は影絵を描けるか?」とその人は歩きながら、早口で強く問う。
「あの、影絵というのは絵ではなくオブジェになりますけれど、それをイメージされてますか?」わたしは遅れまいと追いかけながら、問い返す。
「なんだ、君は絵を描けないのか、描けるのか?」と返される。
「や、絵でしたらひと通り描けます。ただ、影絵そのものはまだ」とか言葉を選びながら(どんなときでもNO!というのは、自分の趣旨に反するので)、わたしは、ネット検索をかければ藤城清治の影絵の構造が見当つくのだろうか、あ、藤城清治美術館にいけば?とか、内心で算段を始めている。
「じゃ描けるんだな」
「はい」 つまり影絵ではなくて、影絵風のイラストでもいいのかな?とか考えつつ。うん。ここは。この人の場合は。見切り発車でいいいからハッキリと返事するシーンだ。と決める。
で、その人はプロジェクトについて、熱く話し始める。スタッフの構成とか。おや、ということは作画テーマの方向性とかは自分だけでなく何人かで相談できるのかな。だったら、大丈夫。どうにかできるな。うん。やろう。
目覚まし時計に起こされました。なんなんだ、この夢???
まあ、わたしらしいといえば、わたしらしいのかな。(状況はともかく、思考の志向性とか)
その人が誰かはわからない。
先日読んだ小説の、クマガワテツヤさんとニナガワさんと月影先生を足して割ったような(つまり現実味には欠けるが、読者が強く求める芸術家像はキットこうなんだろうな、的な。わたしもあきらめて、向き合うべき人物造形はここか?的な)キャラに影響されてんのかな。と思う。
え。なに。それともわたしは、こーいう支配的な人物と出会いたい欲望があるの? 胸に手を置き考える。わかんないな。
で一方。
無意識に。どんな絵を描けばよかったんだ?と探っている自分がいる。
藤城清治やワヤンをヒントに、繊細なシルエットと色の重なりとぼかしの美しい調和なのか? あ、葛飾お栄さんみたいなヤツでもOK?
影絵みたいな絵画。
ストーリィを内包していて、夢のように美しくて、大衆的な。え、つまり、どんなんだ?
朝ごはんをつくりながら、食べながらも、考えてる。
(そのあとは、DQウォークを始めてしまったので、スッカリ飛んだ!)
ふむ。しばし、考えようかな。(DQウォークしながら!)