今週は、袖振り合う人たちがみんな、ふんわりとやさしい。気がする。のは、
わたしの中に甘えたいモードがにじんでいるからだろうか。
や、あたりまえな人の在り方が、心弱ったわたしに染み入るだけなのかもしれない。
雨の月曜日。の次の火曜日は、
もうひとりの仲良し理事さんと、八王子校舎の校友会倉庫の整理をした。20年分くらいの資料や、素材や道具や、メディアや、その他わけのわかんないものとかを、ざくざくと仕分けする。(この作業。もう何回か、通わないとダメそうだな)
今後の事業についてとか、一日かけてメッチャしゃべった。
水曜日。
渋谷で友人へのお祝いを選ぶ。デパートのフロア店員さんがチョット感じ悪くて、お祝いの品だしなぁ、河岸を変えるかなぁとか思いつつ、お、ウエッジウッドのエリアでかあいいペアグラスを発見! (贈った友人にも喜んでもらえたデザイン)
そっちの店員さんはステキな方で、感じのいい対応の末、お買い上げサービスとかのショートブレッドまでいただく。うふふ。
最終的に気持ちのいいお買い物ができた次は、献血へ。今度手術する友人への祈念というか。
ねえ普通、血を抜かれているときってほっとかれるじゃない? でもこの日は、担当さんがずっと横に付き添ってくれてて、おしゃべりの花が咲いた。天気の話からはじまって、「もー夕べは掛布団の奪い合いでしたよ」「あら~ 一枚のお布団で寝てるのねぇ」からの、年上なご主人のお話とか。
なので献血があっと言う間に終わる。ちなみに、右手に本チャンの針を刺されたので、事後にいただくアイスクリームは左手スプーンで食べた。案外器用だな、自分。
そのあとは桜新町へ。
友人からもらった招待券で、長谷川町子美術館。『エイケン50周年展』
懐かしアニメのオープニングフィルムが、音もなく次々と流れてるモニターの前で、懐かしさ・愛しさに叫びたいのを抑え、うろおぼえの歌を頭の中で一緒に歌い、しばらく座り込む。
カムイってこんなに色っぽかったのねぇ、とか。♪がっぼてんがぼってん♪とか、♪そらんそらんそらーん♪とか。
展示物に、昔のアニメの作業手順をひさしぶりに思い出し、気が遠くなる。すごいよなぁ。ゆっくりとゆっくりと楽しみました!
木曜日は病院のボランティア。
コーディネーターさんに、先日の救急病院で「ほえ~???」と感じた入院病棟内の案件について、訊いてみる。はあ、そういうことだったのか。
金曜日は、のびのびになってたエゴンシーレ、じゃなくて『ウィーンモダン展』へ。会場はそんなに混んでなかった。
ひとりで行ったんだけれど、行きつ戻りつして鑑賞しながら、他のひとりで来てる人たち何人かと、なんとなーく前後しながら一緒に観ている感覚が残る。不思議。
それでもわたしは、会場を大きく戻ったりするから、結局ひとりになるんだが。
この原画とは、一緒にお写真撮れるゴージャス!
クリムトとエゴンシーレのデッサンを、同時に見られたのがうれしかった。先日行ったクリムト展のあと復習して、ふたりが出会ったという年はわかっている。
クリムトの書き散らしたクロッキーをみて、エゴンシーレは触発され、自分の画風をたてたっぽい気がするし。(クリムトはそのクロッキーを作品にはつなげていっていない)
でも晩年のクリムトは、シーレに影響されてる気がする。クロッキーの線の質が変わってきてる。
弟子の画風に引きずられるって、男子にとってどんな心持ちなんだか。
で。妄想の域をでませんが、
純粋なリスペクトからの毒のある言い合いとか、が聞こえてきそうで。
シーレのきっと傍若無人ぶりとか、画家同士のさりっとした人間関係の鋭さとかが、なかなかスリリングに、わたしの脳内をよぎります。
この辺の映画があるようなので、今度借りて見てみよう。『黄金のアデーレ』も、もう一回みたくなってきたし。
あとね、
クリムトがいつも着ていたスモックに関する妄想もあるの。
周囲のいろんなパーツとつなげて考えてみると、え、なるほど?と思ったり。で、この人は底抜けのお人よしなのか、自意識過剰で芸術家気取りのめんどくさいヤツなのか、そこはまだ、迷うんだわ~
はい。わたしを元気づけるのは、知的?興味なんだわ。
そして。
この合間をぬって読んだ本は『折れた竜骨 上・下』です。面白かったよ!