京橋のギャラリーに行った後、今日は上野に足を延ばす。
上野のここ!
会場の空気が、なんか妙だった。
ムンクの哲学って古臭くてポピュラーで、わかりやすいと思うけど、だから逆に、その感想を言葉にし辛いのかな。褒めたり共感したりがし辛い? で、なんか会場一帯に、軽い欲求不満がもぞもぞと漂ってたような気がしました。
みなさん、黙々とただ観てまわってる感じというか。
まあ、こんなに雑でヘンテコな絵(エネルギーと緊張感はある)なのに、生前から画家として食っていけた(パトロンがいたようです)のは何故?とか、
当時のアーティストとしてファッショナブルな存在だったのかな、とか。
ノルウェーという国と国民性と時代を知らないと、裏付けできなさそう。
ん、迷いがないんだよね。これが正解だと確信してる感じ。でまあ、この段階で完成!と筆をおけるって、すごいなと思うし。
たぶん。そんな不完全燃焼感がわたしには、居心地わるかったのかも。
(ときどき、これは好き~がある。結局絵葉書は7枚、買ったし)
版画で、同じ絵をモチーフとして使い廻しして、展開すること自体をアートとするのって、ウォーホルでなくてムンクが始めたみたいです。
(今度、NHKで解説番組があるようなので、かなり楽しみ)
そして。
すんごい隅っこで。事前にアプリで描いといた絵を映し出せる場所があり、、、閑散としてました。画期的なお遊びだと思ったんだけれどなあ。
そうそう。セルフィ―(自撮り)の先駆もムンクらしいですよ。
おみやげの中のお気に入り!
ムンクのチケットの半券で、こちらも拝見しました。
フラッシュと動画以外は、写真OKというので。
この方の書からは、雨の音が聞こえてきました。
でかい書というのは不思議なもので、近くに立つと世界観に抱かれている気分になります。森の中に立って深呼吸する、あの感じが近いかな。まっすぐに気持ちを揺さぶってくる。
ここまでくると、書というより絵画っぽい。
ついでに。
日本版画会展という、膨大な量の、いろんな市井の?方々作の、版画展もざっくりと拝見しました。
懐かしいテイストの作品が多い中、小学生や中学生の作品がフレッシュでステキに感じました。